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写真:東芝
アップルはこれまでフォックスコンとの提携で切望していた部門を確保しようと試みたが失敗に終わったものの、東芝の半導体製造事業の買収は結局まだアップルにとって選択肢となっている可能性がある。
新たな報道によると、Appleはベインキャピタルをはじめとする数社と共同で、東芝の半導体製造能力買収に向けた「最後の手段」を講じているという。買収が成功すれば、Appleはサムスンとのスマートフォン市場における覇権争いにおいて、強力な武器を手にすることになるだろう。
ロイター通信によると、アップルはベインキャピタルとのコンソーシアムを組んで東芝の半導体事業買収に合意できなかったが、これに先立ち、ウエスタンデジタル(WDC)が東芝の半導体事業買収で合意に至らなかった。両社は8月31日(木)までに交渉を終える予定だった。しかし、期限が刻一刻と迫っているため、外部の企業が飛び込んで買収を狙う可能性が依然として残されているようだ。
東芝を一口食べる
東芝は、経営不振に陥った米国原子力事業ウェスティングハウスの損失を補填するため、半導体製造部門の売却を検討している。フォックスコンは今年初め、アップルと提携し、東芝に270億ドルの買収提案を提示した。しかし、日本の規制当局は、この買収によって非常に貴重な技術ノウハウが中国に渡ってしまうことを懸念し、この提案は却下された。
アップルとベインキャピタルによる2兆円(182億ドル)規模の買収提案に、韓国の半導体メーカーSKハイニックスが加わる。報道によると、ベインキャピタルとSKハイニックスは1兆1000億円、アップルは4000億円を出資する。残りの6000億円は日本の銀行が負担し、アップルの日本事業継続を支援する。東芝も2000億円を拠出する。
ウエスタンデジタルの買収提案額はわずか19億円だ。もし提案が却下された場合、東芝がベインとアップルの買収提案に応じない理由は見当たらない。