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アナリストの一人は月曜日、投資家らに対し、アップルの大規模な新太陽光発電所と次世代宇宙船キャンパスにより、このテクノロジー大手の2012年の費用は80億ドルに上り、今年より73%の増加になると伝えた。
アップルが証券取引委員会に提出する年次報告書(10-K)によると、同社の設備投資は2012年に34億ドル増加する見込みだ。その理由の一つは、大規模なインフラ整備プロジェクトが多数計画されていることにある。例えば、ノースカロライナ州に建設予定の171エーカー(約74ヘクタール)の太陽光発電所は、近隣のiCloudとiTunesのデータセンターに電力を供給する予定だ。また、故スティーブ・ジョブズ共同創業者がかつて「宇宙船」と呼んだ、従業員1万3000人のクパチーノ本社もその一つだ。新本社は2012年に着工し、2015年に開所式が行われる予定だ。
80億ドルという数字は、アップルが2009年に予想した支出額12億ドルを大幅に上回り、今年の支出額の約2倍となる。
さらに、一部のアナリストは、プロジェクト支出の急増は、Appleが今後もiOSデバイスの出荷台数を増やし続けるさらなる兆候だと見ている。Asymcoのブロガー、ホレス・デイドゥ氏が指摘するように、Appleの2012年の支出予測とiOSデバイスの販売台数には強い相関関係があり、Appleは2012年にiOS部門が前年比100%の成長を続けると見込んでいるようだ。
大規模建設に伴う費用に加え、Appleは40カ所の新規直営店の建設も計画しており、そのうち75%は海外となる。店舗数の増加により、小売業の設備投資額は6億1,400万ドルから9億ドルに増加する見込みだ。
クパチーノにとって、今年は出費の多い年になりそうだ。でも、よく言われているように、お金を稼ぐにはお金を使うしかない。