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見出しがほぼすべてを物語っている。苦境に立たされたスマートフォンメーカー、リサーチ・イン・モーションが、最も人気のある製品にちなんで社名をブラックベリーに変更したのだ。
というわけで、今やスマートフォンを製造するのは2社。AppleとBlackBerryだ。そして、食料品売り場と同じように、片方は大量に売れる一方で、もう片方は一般の買い物客にほとんど受け入れられず、カビが生えて最終的にはスーパーマーケットの裏にある大きなゴミ箱に捨てられることになるだろう…いや、ガジェットショップの裏にあるゴミ箱に捨てられることになるだろう。
この発表は本日開催されたBlackBerry 10イベントで行われ、CEOのThorsten Heins氏は次のように述べました。「私たちは会社を刷新し、それを私たちのブランドに反映させたいと考えています。一つのブランド。一つの約束。お客様はBlackBerryを使い、従業員はBlackBerryのために働き、そして私たちの株主はBlackBerryのオーナーです。」
以下は、BlackBerry CMO の Frank Boulben 氏が社名変更の理由を説明するビデオです。
https://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=SIs5C734y4o
RIM は、BlackBerry 10 オペレーティング システムのリリースに先立ち、社名を BlackBerry に変更するほか、NASDAQ では BBRY、TSX では BB に株式シンボルを変更します。
RIMが自社の最も象徴的な製品と同義の企業になりたいと考えるのは当然のことです。しかし一方で、これはまさにそのことを如実に物語っています。BlackBerry 10が成功しなければ、BlackBerryという会社は完全に消滅してしまうのです。この時点で、RIMは完全に賭けに出ていると言えるでしょう。
では、BlackBerry 10は成功するのだろうか? 初期レビューは「ノー」という結果が出ている。The VergeのJoshua Topolsky氏は、新型BlackBerry Z10のバッテリーに「深く失望」しており、「競合製品と比べて優れている点が必ずしもない」と述べている。BGRは、BlackBerryは結局「iPhone、Android、Windows Phoneのどれにも劣る競合製品を作ってしまったようだ」と述べている。
言い換えれば、RIMが社名をBlackBerryに変更したことは、Appleが1993年に社名をNewtonに変更したのと同じようなもので、成功の見込みがない製品に、企業アイデンティティさえもすべて賭けたのです。驚くべきことに、ウォール街はこの戦略を高く評価しており、執筆時点でBlackBerry(旧RIM)の株価は7%下落しています。