Mountain LionのiCloudはIT部門にとって大きな頭痛の種になる可能性あり

Mountain LionのiCloudはIT部門にとって大きな頭痛の種になる可能性あり

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Mountain LionのiCloudはIT部門にとって大きな頭痛の種になる可能性あり
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ドキュメントインクラウド

Appleが投稿したMountain Lionの機能に関する大きなスレッドの一つは、Lionが提供するiCloudとのより緊密な連携です。LionがiOSの機能をMacにもたらすトレンドの始まりとなったことを考えると、これは驚くべきことではありませんが、職場でのMac利用には懸念材料となるかもしれません。

Mountain Lionでは、AppleはiOSのドキュメント同期機能をOS Xに導入するとともに、iOSのメモアプリとリマインダーアプリのMac版も提供しています。また、iOS 5の通知センターのMac版も提供されています。これらはいずれもビジネスユーザーにとって非常に貴重な機能ですが、ビジネスコンテンツをAppleのiCloudサーバーに渡し、従業員やその家族のデバイスに転送するという仕組みになっている点は、CIOにとって大きな懸念事項となるでしょう。

AppleがMountain LionのiCloudについて最初に強調するのは、設定の簡単さです。Apple IDとパスワードを入力するだけで、iCloud対応のすべての機能が設定され、同期が開始されます。つまり、連絡先、カレンダー、メール、ブックマーク、Mac App Storeのアプリ、メモ、リマインダー、書類などがすべて同期対象となります。これは消費者にとってはもちろんのこと、ビジネスユーザーの生産性向上という観点からも非常に優れています。実際、iCloudで同期できるほとんどの機能は、ナレッジワーカーにとって最適なソリューションと言えるでしょう。

Appleの説明と短い機能紹介ビデオから見て私が問題視しているのは、これら全てが同時に行われ、ユーザーやIT部門による制御がほとんど、あるいは全くないということです。つまり、Mountain Lionは個人的なものから仕事上のものまで、あらゆるものを同期してしまう可能性があるということです。特に書類やメモに関しては、ビジネスセキュリティの観点から問題となります。

AppleはiCloud機能に何らかのコントロールを追加する計画がある可能性は十分にありますが、iOS 5で利用可能なコントロールを見ると、選択肢は少なく、また、存在するオプションもきめ細かな設定はできないようです。iOS 5を参考にすると、特定の機能(メモの同期、ドキュメントの同期)を全体的にオフにすることはできるかもしれませんが、特定のアプリケーションで作成されたドキュメントの同期を個別にオフにすることは不可能でしょう。