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写真:orangesparrow/Flickr CC
米下院司法委員会は、FBI長官ジェームズ・コミー氏とアップルの法務顧問ブルース・シーウェル氏の両名が、3月1日に行われる暗号化に関する議会公聴会で証言すると発表した。両名とも、政府がユーザーのiPhoneデータにアクセスすべきかどうかという問題について自らの主張を述べる予定であり、この騒動はまだ終わっていない。
議会公聴会は、結局のところ一つの問いに焦点を絞っている。それは、FBIはユーザーのプライバシーを侵害することなく、またiOSをより脆弱なオペレーティングシステムにすることなく、脅威に対抗するために必要なことをいかに効率的に行うことができるか、という問いだ。現在、両極端に対立する二つの立場がある。
ティム・クックCEOは先週、Appleのウェブサイトで、政府がユーザーの機密情報にアクセスできないようにすべきだと主張するなど、非常に公然とした発言を行いました。Appleは、政府が必要に応じて侵入できるバックドアを備えたiOSのバージョンを開発するよう、FBIから圧力を受けていたようです。クックCEOはこれを重大なセキュリティ脅威と捉えており、昨日ABCのインタビューで「ソフトウェア版の癌」になるだろうと述べました。
一方、FBI の見解は、職務を効率的に遂行するために、特定の iPhone データ (犯罪容疑者による使用状況など) にアクセスする必要があるというものです。
Appleは、その立場を撤回するつもりは全くありません。実際、同社は世界で最も安全なメッセージングアプリ「Signal」の開発者を雇用したばかりで、将来のiOSバージョンに、Appleでさえ会話をハッキングできない技術を組み込む予定です。
来週の公聴会で、Apple と FBI の間で妥協点を見出す方向への進展が見られることを期待したい。