iPhoneの受注減少は2019年にTSMCに問題を引き起こす可能性がある
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iPhoneの受注減少は2019年にTSMCに問題を引き起こす可能性がある

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iPhoneの受注減少は2019年にTSMCに問題を引き起こす可能性がある
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ギャザーラウンドA12バイオニック2
TSMCはAppleの次世代A12 Bionicチップを製造している。
写真:Apple

アップルの新型iPhone向けチップ注文の削減が、サプライヤーの台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング・カンパニー(TSMC)が2019年第1四半期の業績が期待外れに終わった理由の一つとして挙げられている。

新たな報告書によると、同社は2019年第1四半期の売上高が前期比14~16%減少すると予想している。これは、別のAppleの主要サプライヤーが、今後の1年は「非常に厳しい」と発言した直後のことだ。

TSMCにとって厳しい時期か?

チップメーカーのTSMCは先日、Appleの来年のiPhone向けA13チップの受注を獲得したと報じられました。TSMCは2016年以来、AppleのAシリーズモバイルチップの独占メーカーです。しかし、他のサプライヤーと同様に、TSMCもiPhoneの売上が低迷していることの影響を受けているようです。

しかし、同社が苦戦している理由はiPhoneだけではない。本日の報道によると、仮想通貨マイニング用ASIC(仮想通貨の高速マイニングに使用されるハードウェア)の需要がさらに低下していることも同社に打撃を与えているようだ。

TSMCに関するこの報道は、Apple最大のサプライヤーであるFoxconnが2019年に29億ドルの経費削減を余儀なくされていると示唆する先週の報道に続くものです。別の報道によると、Foxconnは最近、iPhone XR専用の生産ライン増設計画を中止しました。同社はiPhone XR用に約60本の組立ラインを準備していましたが、実際に使用されたのはそのうち約45本でした。

これらはAppleにとって決して良いニュースではないが、早急に結論を出さないことが重要だ。昨年のiPhone Xは、アナリストがAppleの新型端末への関心についてどれほど誤解しうるかを示した。AppleはTSMCの主要顧客ではあるが、唯一の顧客ではない。そのため、たとえTSMCにとって2019年が厳しいスタートを切ったとしても、その原因がAppleにあるとは限らない。

出典:Digitimes