- ニュース

iPad は魔法の力を持っているかもしれないが、市議会議員に iPad を持たせるために税金を払いたいだろうか?
イギリスのレスター市議会が市議会議員54名全員にアップルのタブレット端末を配布する計画を立てたことを受けて、レスターの住民たちはそう疑問を抱いている。
2011年5月までに地元の政治家全員にiPadを装備させるには、64ギガバイトモデルで約4万ポンド(約6万3000ドル)の費用がかかる。予算の問題で約1000人の雇用を削減しなければならないのに、地方議会は派手な機器にお金をかけていると批判する声が上がっている。
[ポールダディ投票=”3560802″]
これまでに4人の議員がiPadを試用しており、iPadは時間と費用の節約に役立っていると述べている。
iPad実験政治家の一人、保守党グループリーダーのロス・グラント氏はテレグラフ紙に対し、iPadのおかげで「生産性が上がった」と語った。
「街中で有権者に呼び止められたら、すぐにiPadにメモを取り、彼らの抱えている問題について調べ始めることができます。なぜなら、市内全域でインターネットに接続できるからです。」
「また、重要な会議に出席する際は、議会の議題をPDFファイルでiPadにメールで送ってもらうように依頼しました。これで印刷された書類は不要になりました。これは長期的には議会の経費削減につながるでしょう。」
iPad を使ってペーパーレス化すれば、市議会は多額の経費を節約できる可能性があると一部の人は言う。
「もしiPadがコストのかかる印刷作業の代替になれば、市議会は年間9万ポンド(約1000万円)の節約になる可能性がある」と、まだiPadを試していない労働党議員サラ・ラッセル氏は述べた。「ノートパソコンは持っているのですが、かなり重いので、1日に何度も会議に持っていくのは不便です。それに、iPadよりもずっと頻繁に充電しなければなりません。」
時間とコストの節約策を称賛する声がある一方で、タイミングが悪いという声もある。
納税者同盟の調査ディレクター、マシュー・シンクレア氏は、「市議会が可能な限り紙の無駄遣いを避けるのは当然のことです。しかし、そのために議員に数万ポンドもかけて派手な新型iPadを支給すると考えているとは、信じがたいことです」と述べた。
では、iPad を政府に渡すことについて、あなたはどうお考えですか?
テレグラフ経由