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アップルは投資家を説得しようと試みたが、オッペンハイマー社は顧客に対し、最高経営責任者(CEO)のスティーブ・ジョブズ氏の健康状態に関する新たな疑問により、カリフォルニア州クパチーノに本社を置く同社にとって長期的な投資はリスクが高いと伝えた。
投資会社は、ジョブズ氏が2009年マックワールド見本市に基調講演者として出席しないという火曜日の発表を受けて、アップルの株の評価を「アウトパフォーム」から「パフォーム」に引き下げた。マックワールド見本市はアップルがこの年次イベントに参加する最後の年となる。
「理由が何であれ、この予想外の発表は、ジョブズ氏の健康への依存と後継者計画の欠如という、アップルの長期的な成功に対する最大のリスクを浮き彫りにした」とアナリストのヤイール・ライナー氏は投資家に向けて書いている。
東部時間10時14分現在、アップル株はハイテクセクターの1%未満の下落を先導して始まったが、7.26%下落して88.17ドルとなった。
アップルの声明に先立ち、ゴールドマン・サックスのアナリスト、デビッド・ベイリー氏は、マックワールドでアップルが発表するとみられる新製品が少ないことを理由に、同社株の投資判断を「買い」から「中立」に引き下げた。
展示会プロモーターのIDGは、MacworldはAppleなしでも開催されると発表しているが、火曜日の決定は彼らを不意打ちにしたようだ。同日早朝、Macworld Expoのゼネラルマネージャー、ポール・ケント氏は記者団に対し、「計画が前進していないと考える理由はない」と述べた。
アップルは火曜日の声明で、1月6日にサンフランシスコのモスコーニセンターで予定されている基調講演に、マーケティング担当上級副社長のフィリップ・シラー氏が登壇すると発表した。
6月と9月、ジョブズ氏は痩せ細った姿で記者団の前に姿を現し、健康状態をめぐる疑惑が再燃した。2004年、当時53歳だったアップルのCEOは膵臓がんの手術を受けた。