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写真:Thomas Hawk/Flickr
5Gスマートフォンモデム事業から撤退したインテルは、携帯電話無線技術関連の知的財産をオークションに出品する。オークションに出品される資産は計8,500点に及ぶ。
AppleがQualcommと和解した後、Intelは5Gモデム事業から撤退することを決定しました。当時、Intelは収益性の高い事業展開は不可能だと指摘していました。
このニュースを報じたIAM Mediaによると:
オークションは、携帯電話ポートフォリオとコネクテッドデバイスポートフォリオの2つの部分で構成されています。前者には、3G、4G、5Gの携帯電話規格に関連する約6,000件の特許資産と、無線実装技術に関する1,700件の資産が含まれています。
後者は、半導体およびエレクトロニクス業界全体に広く適用可能な500件の特許で構成されています。これはインテルの携帯電話IPの大部分を占めますが、重要な無線資産は保持されると理解されています。
Appleはその一部を欲しがるだろうか?
Appleは5G関連の契約を締結済みですが、同社も関心を持つ可能性が高いでしょう。最近の報道によると、AppleはIntelのモデム事業の一部を買収することに意欲的とのことです。The Informationの報道によると、Appleは以下のように述べています。
インテルのモデムグループは世界中に展開していますが、その拠点はドイツにあります。ドイツには、インテルが2011年に14億ドルで買収した半導体メーカーのインフィニオンのモデム事業が拠点を置いています。この事業に関してインテルと何らかの契約を結べば、数百人のモデムエンジニアがAppleに移る可能性が高いでしょう。
それ以前には、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)がAppleがIntelのモデム事業を買収する可能性があると報じていました。AppleはIntelの幹部を複数採用しており、その中には前述のドイツチームを率いていたシュテファン・ウォルフ氏も含まれています。また、2月にはIntelの5G担当主任エンジニアであるウマシャンカール・ティヤガラジャン氏も採用しました。
Appleは自社製のiPhoneモデムの開発に関心を示しており、Intelの特許ポートフォリオを買収することは間違いなくこの実現に役立つだろう。