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写真:Cult of Mac
iOSとmacOSに組み込まれているiCloudキーチェーンパスワードマネージャーが、2要素認証に対応すると報じられています。この機能は現在、Dashlaneなどのサードパーティ製パスワードマネージャーでのみ利用可能です。これにより、パスワードの保存と使用がより安全になります。
この新機能は、 9to5macが入手したiOS 14のリーク版で発見されたとされており、来年の秋に利用可能になると示唆されています。おそらく、その頃にはmacOS 10.16にも搭載されるでしょう。
2要素認証でiCloudキーチェーンをレベルアップ
iCloud キーチェーンは、ユーザーが Web サイトやサービスにサインオンするたびにユーザー名とパスワードを入力するのではなく、それらを保存し、適切な場所に自動的に入力します。
しかし、多くのセキュリティシステムでは二要素認証が必須です。これにより、ユーザーはパスワードだけでなく、SMSやメールなど別の方法でしか取得できないコードの入力も求められます。
Apple が iCloud キーチェーンにこの技術のサポートを追加すれば、iPhone、iPad、Mac が独自の 2 要素認証コードを生成し、それを必要とするサイトやサービスにユーザーをサインインできるようになると思われます。
この未確認の変更が実際に実施されれば、Dashlaneや1Passwordといった既存のパスワードマネージャーは「シャーロック」状態になります。シャーロックとは、Appleが長年行ってきた手法で、サードパーティ製アプリケーションの機能を自社のOSに組み込むことで、それらのアプリケーションの機能を時代遅れにするものです。