- ニュース

写真:トーマス・ドームケ
連邦規制当局は、AppleとAdobeの間で続く論争、そしてiPhoneメーカーであるAdobeがFlash向けに開発されたアプリの開発者による提出を禁止する決定に注目しているようだ。ニューヨーク・ポスト紙によると、米国司法省と連邦取引委員会は、Flashをアプリから禁止するAppleの開発者契約について、どちらの機関が独占禁止法に基づく調査を開始するか「数日後」に決定する予定だという。
報道によると、この調査は「先月発効したこの政策が、アップルの機器でしか実行できないアプリを開発するか、プラットフォームに中立でライバルのグーグル、マイクロソフト、リサーチ・イン・モーションなどのさまざまなOSで実行できるアプリを開発するかという選択をプログラマーに迫ることで、競争を阻害するかどうかに焦点を当てる」と関係者の話として報じた。
この合意には、iPhone OS開発者が「中間翻訳や互換レイヤーも」使用することを禁じる条項が含まれており、実質的にはFlash向けに開発されたソフトウェアを禁止することになります。Adobeが先日リリースしたCreative Suite 5では、開発者がiPhone向けのFlashアプリを開発できます。
先週、Apple CEOのスティーブ・ジョブズは「Flashについての考察」と題したエッセイの中で、Adobeとその主力ソフトウェアを痛烈に批判した。AppleがPCの時代を終えモバイル時代へと移行するにつれ、両社は「乖離(かいり)していった」。さらに、ますます多くのウェブサイトがHTML5標準を採用するようになり、「Flashはもはや必要ない」という主張もなされている。おそらく最も痛烈な批判は、Macのクラッシュの大半はFlashのせいだとジョブズ氏が発言したことだろう。
Appleからの批判への対応としてか、AdobeはiPhoneのライバルであるAndroid端末を開発するGoogleとの関係を強化した。ある報道によると、Adobeは社員にAndroid搭載のスマートフォンを配布する予定だという。これらのAndroid端末には、Adobeのモバイル向けソフトウェアであるFlash Player 10.1が搭載される予定だ。
[AppleInsider経由]