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写真:Apple
アップルはサプライヤーに対し、中国国外での製造を検討するよう求めており、サプライチェーン内の多くの関係者がその意見に耳を傾けているようだ。
2つの新たな報道によると、Apple向けにiPadとMacBookを製造しているCompalとQuantaは、将来の生産拠点として海外を検討しているという。
Digitimes は次のように指摘している。
クアンタ・コンピュータは、東南アジアに新たな生産ラインを設置する可能性を検討している。(これらのラインは)同社の関連会社であるクアンタ・ストレージがHDD生産施設を運営しているタイに設置される可能性が高い。
別の報告書では次のように述べている。
「コンパル・エレクトロニクスは、進行中の米中貿易摩擦によって引き起こされた不確実性に対処するため、国内およびベトナムへの投資を拡大している」と、同社のマーティン・ウォン社長兼CEOは述べた。
両社は、Appleが中国から生産拠点を移転する可能性のある企業リストに名を連ねていた。リストには他に、Foxconn、Pegatron、そしてAirPodsメーカーのInventec、Luxshare-ICT、Goertekなどが含まれていた。
中国からの移住
最近、フォックスコンは米国向けiPhoneの全モデルを中国国外で生産できる能力があることを明らかにした。一方、ウィストロンは数年前からインドのバンガロールでiPhoneの生産を開始している。フォックスコンの退任する会長、郭台銘(テリー・ゴウ)氏は、Appleに対し製造拠点を台湾に移管するよう強く求めている。
Appleのリストに名を連ねるもう一つの企業、ペガトロンも、iPadとMacBookの生産を中国から移転する計画を公表している。しかし、本日報じられた別の報道によると、ペガトロンのデバイスが中国国外で生産する量は依然として非常に少ないという。Digitimesは次のように指摘している。
「ペガトロンは現在、中国国外の工場で生産されているのは全体の生産量のわずか1~2%程度です。CEOの廖思将氏によると、これらの工場は主に東南アジアと台湾にあり、これらの地域への投資は限られているとのことです。」
アップルの中国生産に対する懸念は、米国と中国との貿易戦争の激化と関連している。また、中国におけるコスト上昇と、一国への生産集中のリスクにも関連している。そのため、アップルは各企業に対し、生産の15~30%を東南アジアに移転した場合のコストを評価するよう要請した。