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AppleのiPhone 5基調講演で明らかに欠落していた点の一つは、NFCに関する言及が全くなかったことです。iPhone 5にはモバイル決済用のNFC(近距離無線通信)技術が搭載されるという噂もありましたが、この噂は本日のイベント開催までの数週間で否定されてしまいました。
では、なぜiPhone 5にはNFCが搭載されないのでしょうか?Appleのワールドワイドマーケティング担当副社長フィル・シラー氏によると、iOS 6のPassbookは、Appleが仮想ウォレット分野で現在目指している機能としては十分とのことです。本日行われた短いインタビューで、シラー氏はNFCについて、そしてAppleが新しいLightningドックコネクタを採用した理由について語りました。
AllThingsD は次のように報じている。
インタビューの中で、Apple の上級副社長フィル・シラー氏は、Passbook だけでほとんどの顧客が望むことを実現でき、既存の販売業者決済システムがなくても機能すると述べた。
NFCが現在のあらゆる問題の解決策になるかどうかは明らかではないとシラー氏は述べた。「Passbookは、今日の顧客が必要としている機能を提供します。」
シラー氏のコメントは、アップルがモバイル決済に対して「緩やかなアプローチ」を検討していると報じたウォール・ストリート・ジャーナルの最近の報道を反映している。
新しい Lightning ドックについて:
シラー氏は、ケーブルを変えずに新型iPhoneやiPodのような薄型製品を作ることは不可能だと述べた。そこで、新たに「Lightning」コネクタが開発された。
そうは言っても、シラー氏は、Apple はコネクタの変更を軽々しく行っていないと述べた。
「これは今後何年にもわたって使用される新しいコネクタです」と彼は語った。
Appleがワイヤレス充電を導入し、物理的なケーブルを段階的に廃止しようとしているのではないかと考える人もいました。シラー氏は本日、ワイヤレス充電は「ほとんどの場合、より複雑になる」と述べました。
Appleの8ピンLightningドックは完全にデジタルで、どちらの向きでも使用できます。顧客にとって最大の悩みの種は、既存のアクセサリや周辺機器をiPhone 5のLightningドックで使うには、30ドルのアダプタが必要になることです。
出典: AllThingsD