ティム・クック、アップル従業員へのメモでジョニー・アイブの退任について語る

ティム・クック、アップル従業員へのメモでジョニー・アイブの退任について語る

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ティム・クック、アップル従業員へのメモでジョニー・アイブの退任について語る
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ジョニー・アイブ
ジョナサン・アイブはついに自由になった。
写真:Apple

アップルのCEOティム・クック氏は木曜日、長年最高デザイン責任者を務めたジョニー・アイブ氏が同社を退社することを全アップル従業員に通知するメモを送った。

クック氏は、アイブ氏が残すであろう大きな穴について語る代わりに、アップルのデザイン界の権威である彼の退任を同社にとって「重要な進化」だと位置づけた。また、アイブ氏が自身の新しいデザイン会社「LoveFrom」の代表として自身の情熱を追い求めることは、誰にとっても素晴らしいことだと語った。

アイブ氏の退任は、小売部門責任者のアンジェラ・アーレンツ氏がクパチーノの小売部門の責任者に就任してからわずか数ヶ月後のことだった。米中間の貿易摩擦が激化する中、アップルはiPhoneの売上低迷とサプライチェーンの不確実性に苦戦している。

BuzzFeedが入手した従業員へのメモの中で、クックCEOはAppleのCOOジェフ・ウィリアムズ氏がデザインチームと協力する意向を示している。この動きはAppleファンから眉をひそめた。しかし、クックCEOはウィリアムズ氏がApple Watchの開発において「前例のない規模の組織横断型チーム」を構築したことを高く評価している。

しかし、ジョナサン・アイブのApple退社を悲しむファンは皆無ではない。アイブのAppleとコンシューマーエレクトロニクスデザインへの貢献は伝説的だが、スティーブ・ジョブズの死後、彼はほぼAppleを去ろうとしている。

Apple Parkは彼の最後の偉大なプロジェクトだったように思えた。それが完成した今、Appleにとってデザイン部門のリーダーシップに新たな人材を投入する絶好の機会と言えるかもしれない。

ジョニー・アイブがアップルを去ることに関するティム・クックのメモ

クック氏のメモ全文はここでお読みください。

チーム、

Apple の価値観を体現し、その仕事が Apple の将来を決定づけることになる 2 名に関わる ET の変更についてお知らせするためにこの手紙を書いています。

サビ・カーンがオペレーション担当シニアバイスプレジデントとしてエグゼクティブチームに加わり、ジェフ・ウィリアムズに直属することを発表いたします。サビは1990年代後半からAppleのすべての製品に携わり、お客様にご満足いただくとともに、製造における品質、持続可能性、そして責任の向上に常に尽力してきました。彼のチームは、世界で最も愛され、そして最も複雑な製品のいくつかを実現しており、サビは情熱を持ってそれらを率いています。彼にAppleのサプライチェーンを統括していただけることを大変嬉しく思います。

本日、当社にとって新たな重要な進展を迎えます。Appleで約30年間勤務したジョニー・アイブは、Appleを主要顧客とする独立したデザイン事務所を設立し、今年中に従業員として同社を退職します。ジョニーの貢献は伝説的です。90年代後半に始まったAppleの復活において中心的な役割を果たしたことから、iPhone、そしておそらく最も野心的なプロジェクトであるApple Parkに至るまで、彼は長年にわたり多大なエネルギーと情熱を注いできました。私はジョニーを友人と呼べることを誇りに思います。彼を知る者は皆、彼のアイデアと探究心が無限であることを知っています。彼が情熱を追い求め、Appleで献身的な仕事を続けていくことで、素晴らしいデザインを重んじる個人として、そして企業として、私たち全員が恩恵を受けるでしょう。

ジョニーは、自身の功績の中でも、自身が築き上げたチームを最も誇りに思う点の一つとして挙げています。長年の協力者であるエヴァンス・ハンキーとアラン・ダイは、Appleのデザイン倫理とクリエイティブカルチャーを力強く支えています。コラボレーションとチームワークは、Apple全体の成功を決定づける重要な要素です。

エヴァンスとアランはジェフ・ウィリアムズにレポートします。ご存知の通り、ジョニーとジェフは長年にわたり緊密な協力関係にあり、パートナーでもあります。特にApple Watchの開発においては、ジェフのリーダーシップのもと、組織横断的なチームを結成し、かつてない規模のチームを編成することで、Apple史上最もパーソナルなデバイスを生み出しました。これこそがAppleの真骨頂です。あるカテゴリーを想像の限界を超えて高め、単一のデバイスが部品の総和をはるかに超える可能性を秘めていることを示してくれるのです。デザインチームの進行中の、そしてこれからの取り組みに、私は非常に興奮しています。

ティム