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スクリーンショット:Apple
Appleのテクノロジーは「とにかく機能する」。だが、機能しない時は別だ。今週のiPhone Xイベントで、ソフトウェア部門の責任者であるクレイグ・フェデリギ氏が、世界の前でFace IDを最初の数回試した際、ステージ上でFace IDを動作させることができなかったことで、世界中がそのことを思い知らされた。
しかし、Appleによると、それは全くの間違いだという。故Apple CEOのスティーブ・ジョブズの言葉を借りれば、私たちは間違った見方をしているのだ。
問題はあるが、Face IDの問題ではない
Appleの説明はもっともらしく聞こえますが、現行のTouch IDと同様に、iPhoneをリセットしたり、間違った指紋を何度も入力したりすると、セキュリティ対策としてユーザーにPINコードを手動で入力させるというものです。その後、生体認証によるロック解除が可能になります。これはFace IDでも同様で、iPhone Xは基調講演前にフェデリギ氏以外の人物によって操作されたため、追加の認証レベルが必要となりました。
言い換えれば、Face IDが最初の時点でうまく機能しなかったというよりも、基調講演の後半で機能しなくなった方が、Face IDへの非難としてより強かっただろうということです。決して理想的とは言えませんが、Face IDのせいではありません。
Appleがデモをほとんどの場合、実際のソフトウェアを使ってライブで行っているのは、実に印象的です。多くの視聴者は当然のことと考えていますが、必ずしもそうとは限りません。テクノロジーが裏目に出た場合どうなるかを知っているテクノロジー企業は、歌手が恥ずかしい思いをしないためにライブでリップシンクするのと同じように、製品デモを偽装することがよくあります。
しかし、フェデリギ氏がFace IDの失敗でステージ上で一時的に動揺した時、数十人のAppleエンジニアが心臓がドキドキしたであろうことは否定できない。2007年、スティーブ・ジョブズが初代iPhoneを披露した時、観客席にいたiPhoneエンジニアチームは、デモが終わるたびにウイスキーを一杯飲み干し、何も大きな問題がなかったことを祝った。
https://www.youtube.com/watch?v=m7xmCCTVS7Q