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スティーブ・ジョブズの死後間もなく、ビル・クリントンがタイム誌にジョブズについて語っているビデオが公開された。
インタビューでは、クリントン氏がジョブズ氏との長年にわたる交流、初代iPhoneの発売、ジョブズ氏のガンとの闘いなど、さまざまな話題に触れている。
ビデオはここでご覧いただけますが、以下に書き起こしを転載します。
まず最初に正直に告白しなければなりません。娘がスタンフォード大学に通っていた頃、彼は私に連絡を取ってきて、『大統領になると子供に会いに行くのは大変だ。田舎に家があるから、あなたとヒラリーはそこに住んで、いつでもチェルシーと彼女の友達を連れて来られる』と言ってくれました。彼は私にかけがえのない贈り物をくれました。私がまだ有名人だった頃に子供に会える機会を与えてくれたのです。ですから、私は彼にかなり好意的です。それに、私だってiPadやiPhoneを使えるんですから。
でも、最初のiPhoneが発売される4日前に彼と朝食を共にした時に、彼は私にiPhoneを何台かくれたんです。まるで新しいおもちゃを手に入れた子供のようでした。
もう一つは、彼がこの病気と闘う姿を見守ってきたことです。彼のリーダーシップスタイルは政治指導者には通用しなかったでしょう。なぜなら、より包括的でなければならず、チェックなしでは彼ほどの権限は持てないからです。しかし、彼の生き様を見てください。彼は非常に意志の強い人で、私が今まで見た中で最も強烈な集中力を持っていました。彼があれほど長生きした確率を考えれば、信じられないほどです。亡くなる少し前に彼と話をしました。彼はこう言いました。「私のこの癌はとても賢い」そして、「私は何度も癌を撃退してきたが、弾丸はすべて撃ち尽くした。それでも癌は私を攻撃する新しい方法を見つけてくる。もう武器が残っているかどうかわからないが、癌を克服しようと努力するのは楽しい時間だった」
私があなた方にそう言うのは、彼を見て私が学んだ最も重要なことは、彼が自分の得意なこと、自分の才能がどこにあるかを理解し、その才能を育て上げたということを伝えるためです。
もう一つは、彼には底知れぬ勇気があったことです。一度自分がやろうと決めたことを、彼は決して挫けませんでした。そして、病気と向き合い、人生の終わりにアップルと彼が成し遂げた数々のクリエイティブな活動、そして家族のための場所をなんとか作り出そうとした彼のやり方は、勇気と思慮深さ、そして極めて明確な視点をもって、まさに目を見張るものでした。
だから、私のアドバイスは、「自分の才能を育て、諦めないこと」です。」
出典:タイム
出典:フォーチュン