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写真:BMW
かつて自動車大手BMWで電気自動車を開発していたウルリッヒ・クランツ氏が、Appleに採用されたと報じられている。同氏は、Macメーカーが進めている自動運転Apple Carの開発において重要な役割を担うことになる。
ブルームバーグ によると、元BMW幹部のクランツ氏は最近採用されたという。クランツ氏は以前、BMW i3電気自動車の開発を指揮していた。また、プラグインハイブリッドスポーツカーのBMW i8の開発も指揮していた。直近では、電気自動車を開発するスタートアップ企業CanooのCEOを務めていた。
いつかガレージにApple Carが
「クランツ氏はアップルにとって最も重要な自動車関連人材の一人であり、iPhoneメーカーである同社がテスラ社や他の自動車メーカーに対抗する自動運転電気自動車を開発する決意をしていることを示す明確な兆候だ」とブルームバーグは報じた。
しかし、彼はこのプロジェクトに招聘された最初の自動車専門家ではない。2021年に入ってから、アップルはポルシェのシャシー開発責任者をハードウェア開発に採用した。また、テスラの自動運転車ソフトウェア開発責任者も、アップルのこの秘密プロジェクトに加わっている。
Appleは2014年から自動運転車の開発に注力してきた。プロトタイプは何年もテストを重ねてきた。CEOのティム・クック氏が公式にリリースを明言していないにもかかわらずだ。
デスクトップパソコンやスマートフォンからAppleの自動運転車へと移行するのは奇妙な飛躍に思えるかもしれないが、クック氏は最近のインタビューでこう説明している。「少し立ち止まって考えてみると、車は多くの点でロボットです。自動運転車もロボットです。ですから、自動運転によってできることはたくさんあるのです。」