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写真:Apple
Appleは、キーボードも搭載したデスクトップコンピュータの特許を出願しました。どこかで見たことがあるような気がしますが、これは1900年代に登場した初期のパーソナルコンピュータのデザインです。
なぜなら、古いアイデアにもまだ価値がある可能性があるからです。
Macとキーボードが一体になった特許
Appleは最近、「入力デバイス内コンピュータ」に関する特許を出願しました。この出願では、プロセッサとメモリを搭載したキーボードについて技術的に説明しています。
特許文書で用いられる堅苦しい表現で言えば、「コンピューティングデバイスは、内部容積と外面とを定義する筐体を含むことができる。入力コンポーネントは外面に配置することができる。処理ユニットとメモリは、内部容積内に通信可能に結合され、配置することができる。」となります。
この説明は、1980年に発売されたコンピュータ、コモドール VIC-20 にも当てはまります。そして、1982年に発売された後継機、コモドール 64 にも当てはまります。1977年の Apple II も似たようなものですが、プロセッサやその他のコンポーネントのためにかなりのスペースが必要でした。

写真:エヴァン・エイモス/Wikipedia CC
Mac mini の代替品?
初期の家庭用コンピュータはテレビに接続することを前提に設計されていました。提案されたキーボード内蔵型Macには、外部ディスプレイも必要になります。
もちろん、同じことが Mac mini にも当てはまり、Mac とキーボードの組み合わせが将来 Apple の小型デスクトップに取って代わるかもしれません。
Mac miniに搭載されているMシリーズプロセッサは冷却を必要としないため、デバイスのコンポーネントは厚いキーボードにも簡単に収まります。iPad Proにも収まるほどです。さらに、背面には入出力ポートを配置する十分なスペースが確保されます。
キーボードが内蔵され、外部モニターを必要とするコンピューターは、いわばiMacの別バージョンと言えるでしょう。つまり、外部キーボードを必要とするモニター内蔵コンピューターです。どちらも、ユーザーのデスクトップ上で占めるスペースを削減しようとしています。
とはいえ、Appleがキーボード内部にコンピューターを組み込んだデザインの特許を申請したからといって、必ずそのような製品をリリースするとは限りません。同社は、その後、二度と耳にする機会のない製品やコンセプトの特許申請を定期的に行っています。