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写真:Leander Kahney/Cult of Mac
Appleは医療機器メーカーのZimmer Biometと提携し、膝関節や股関節の置換手術から回復する人々にとってApple Watchを貴重なツールにする方法を模索している。
両社は、なぜ特定の患者が他の患者よりも早くこれらの処置から回復するのかを調査する臨床研究で協力しています。Apple Watchは、参加者からのデータ収集に使用されます。
彼らはまた、「Mymobility」というモバイルアプリを開発しました。このアプリには、学習リソース、エクササイズ動画、そして患者がケアチームに気軽に連絡できる機能が含まれています。Apple Watchはこのアプリと連携し、歩数と心拍数のデータを収集します。このデータは、患者の回復状況を医師に正確に伝えるために活用されます。
AppleとZimmer Biometは、この研究のために米国で1万人規模の参加登録を目指しています。当初は、Mymobilityアプリを利用できるのは登録者のみとなりますが、後に希望者全員に開放される予定です。参加者には、研究期間中、Apple Watchが提供されます。
「消費者に力を与える最良の方法の一つは、健康状態や活動に関する情報を活用して、自身のケアを改善できるようにすることだと考えています」と、Appleの最高執行責任者(COO)であるジェフ・ウィリアムズ氏は声明で述べています。「膝関節や股関節の置換手術を受けた患者さんが自身のデータを活用し、それを医師とシームレスに共有できるようにすることで、従来の対面診療では不可能だった方法で、患者さんがケアと回復に積極的に参加できるようになることを誇りに思います。このソリューションは、手術の前後を問わず、患者さんと医師を継続的に繋ぐことを可能にします。」
Appleの健康促進活動
Appleがこのような大規模な医学研究に参加するのは今回で2回目です。以前はスタンフォード大学と共同で、Apple Watchユーザーの心臓の健康状態を調査する「Apple Heart Study」を実施しました。この研究は2017年11月に開始され、現在終了の段階にあります。
Appleは、ヘルスケア分野で自社製品をどのように活用できるかを探るプロジェクトにも引き続き参加しています。先日、摂食障害を持つ人々の過食行動を追跡するプログラムにAppleが1,000台のApple Watchを寄付したという取り組みについて記事を書きました。
出典:CNBC