アップルは中国から購入するのではなく、希土類元素をリサイクルしている
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アップルは中国から購入するのではなく、希土類元素をリサイクルしている

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アップルは中国から購入するのではなく、希土類元素をリサイクルしている
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iPhone XS Max タプティックエンジン
リサイクルされた希土類元素がiPhoneのタプティックエンジンに使われている。
写真:iFixit

アップルは、希土類元素市場における中国の独占を回避する方法を見つけた。それは、これらの重要な材料をリサイクルすることだ。

再利用された希土類元素はiPhoneディスプレイの重要な部品に使用されます。

希土類元素の基礎

セリウムからイットリウムまでの17種類の元素からなるグループは、希土類元素と呼ばれます。実際にはそれほど希少ではありませんが、鉱石の鉱床は容易に採掘できるため、希少価値が高いとされています。

中国は2017年に世界の供給量の81%を生産しており、以前は米国との貿易戦争の一環としてそれらへのアクセスを拒否すると脅していた。

希土類鉱物は、小型ながらも強力な磁石や小型モーターの重要な部品として、様々な用途で使用されています。Appleは、iPhoneに内蔵されたTaptic Engineに希土類鉱物を使用しています。Taptic Engineは、画面上の何かを押すと端末を振動させる機能です。

希少素材のリサイクル

Taptic Engine には iPhone に使用されている希土類元素の約 4 分の 1 が使用されており、Apple がこれらの元素のリサイクルを開始したことで、これらの元素を中国に完全に依存することはなくなるだろう。

「これは、地球にとって良いことが同時にビジネスにとっても良いという、幸運な偶然の一つです」と、アップルの環境・政策・社会貢献担当副社長リサ・ジャクソン氏はロイター通信に語った。「社内でよく話題に上がるのは、この取り組みによってサプライチェーンのレジリエンスがどれだけ高まるかということです。」

アップルはリサイクルを自ら行っていない。レアアースは外部企業から購入しているが、企業名は明らかにしていない。ジャクソン氏は、レアアースは中古家電製品から来ているわけではないと述べた。

これらの材料は各製品にごく微量しか含まれていないため、費用対効果の高いリサイクルは困難です。AirPodsのスピーカーに使われる微量の材料を回収することの難しさを考えてみてください。