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写真:Apple
Apple の ResearchKit プラットフォームは身体的な健康だけでなく、精神的な健康の追跡にも役立っています。
こうした状況を念頭に、デューク大学健康イノベーション研究所は、がん患者、がんサバイバー、そしてその介護者ががん診断に伴うストレスを管理するのに役立つよう設計された、HomeKit対応の新しいアプリをリリースしました。このアプリは、Appleの公式ResearchKitブログで紹介されています。
デューク大学のアプリ「Cancer Distress Coach」には、心的外傷後ストレス障害(PTSD)の症状緩和に効果的な様々なアクティビティが含まれています。これらのアクティビティには、ガイド付きイメージトレーニング、瞑想エクササイズ、心に響く名言、音楽、写真などが含まれます。
参加者がアクティビティを完了すると、アプリは参加者が「症状や利用可能なリソースについてより詳しく知り、ストレスのレベルをより深く理解し、サポートネットワークを構築し、その場でストレスを管理するのに役立つ新しいスキルを習得」するのに役立ちます。
研究の面では、このアプリは、過去 1 週間にどの程度の苦痛を感じたか、過去 1 か月にどの程度集中力が低下したかなどの質問に対する回答をユーザーから収集することを目指しています。
このアプリは、2015年と2016年にデューク大学のがん患者31名を対象に試験的に導入されました。その結果、86%のユーザーが不安レベルの低下とPTSD症状への実用的な解決策を実感しました。研究者たちは、長期的にはこのアプリががんケアパッケージの標準的な一部として提供されることを期待しています。
AppleのResearchKitへの野望
ResearchKit は、2015 年 3 月に Apple によって初めて導入されました。医学研究調査のボランティアをクラウドソーシングするために設計されたオープンソースの iOS ソフトウェア フレームワークであるこのプラットフォームは、あらゆる iOS デバイスを医療クラウドソーシング ツールに変えます。
今年初め、ResearchKit は大きなアップデートを受け、研究者が研究に組み込むことができる新しい「アクティブタスク」が追加され、アプリ内でユーザーに豊富なビデオコンテンツを表示する機能も追加されました。
デューク健康イノベーション研究所の Cancer Distress Coach アプリは、App Store から無料でダウンロードできます。
出典:Apple