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写真:ノキア
ノキアは2016年にウィジングズから買収したデジタルヘルス事業の売却交渉を行っている。
フィンランド企業は、Apple Healthのような企業と戦うために同社に1億9100万ドルを支払ったが、現在では同社は元の所有者であるWithingsの共同創業者エリック・カリール氏に返還される可能性があるようだ。
ノキアのデジタルヘルスデバイスは、同社がアップルとの特許紛争を解決してから1か月後の昨年6月にアップルストアで販売を再開した。この合意の一環として、アップルはノキアから「特定のネットワークインフラ製品およびサービス」を購入することを確認した。
ノキアは現在、消費者市場から撤退し、「B2Bおよびライセンス企業になることに注力」し、アップルと結んでいるような契約をさらに確保したいと考えている。
ノキア、ヘルスケア事業をウィジングズに売却する交渉中
ノキアは、デジタルヘルス事業をエリック・カリールに売却する交渉を開始した。TechCrunchによると、グーグルとサムスンもノキアを検討していたが、ノキアがカリールに売却する前に両社と交渉を開始したかどうかは不明だ。
ノキアは買収額を明らかにしていないが、最終的な金額は2016年にウィジングズを買収した際に支払った金額には遠く及ばないだろう。近年の売上は落ち込み、ノキアは事業の苦戦により従業員の解雇を余儀なくされている。
この買収は、ノキアの新たな健康関連事業への取り組みを加速させるはずだった。ノキアは、自社のデジタルヘルス機器を用いてユーザーの心拍数、血圧、体重データを収集し、自社の医療事業「ウェルケア」に活用する計画だった。
明らかに計画通りにはいかなかった。ノキアは現在、2018年第2四半期後半に売却を完了させたいと考えている。