プライバシーをめぐる争いがアップルの株主総会を席巻

プライバシーをめぐる争いがアップルの株主総会を席巻

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プライバシーをめぐる争いがアップルの株主総会を席巻
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ティム・クック
「政府は私たちにとても怒っています。」
写真:Apple

本日のアップル株主総会では、同社とFBIとのプライバシーをめぐる争いが主な焦点となった。

ティム・クックCEOは、iPhoneのパスコードセキュリティシステムを回避できるソフトウェアの開発をエンジニアに義務付ける裁判所命令に対し、同社が争う意向を改めて表明した。Appleは昨日、この判決に対し正式に異議を申し立てた。

「当社はプライバシーを強く支持しています」とクック氏は株主に語った。「強硬な姿勢を取ることは私たちにとって何ら脅威ではありません。」

サンバーナーディーノ銃乱射事件の犯人、サイード・ファルークのデータをめぐる政府との対立は、ここ最近のAppleのあらゆる行動を左右している。当局は、顧客が期待するプライバシーとセキュリティの保護を守るか、一部の人々が主張するようにテロを支援しているように見えるかという、好ましくない立場にAppleを置きつつある。Appleは、年次株主総会を含むあらゆる機会を捉えて自社の立場を守り、攻勢に出るという対応をとってきた。

クック氏は今週初め、ABCワールドニューストゥナイトに出演して同社の立場を主張し、同社の立場は困難であったが、最終的には正しい判断だったと認めた。

捜査官らは、今回の事件に関係する携帯電話に限って、要求しているソフトウェアを使用すると主張しているが、マンハッタン地方検事局など他の当局は、アップル社に対する判決を利用して、同社が保管する他の数百台の携帯電話のロックを解除するよう強制するだろうと予想している。

しかし、すべてが暗い話や政治的な話ばかりだったわけではない。クック氏は会議の中でいくつかの数字にも触れた。同社は過去1年間で19社を買収しており、その中には地図ソフトウェアを開発する企業や、さらに興味深いことに、拡張現実(AR)に特化した企業も含まれている。また、アップルは今年、研究開発費として85億ドルを投じている。

アップルと法執行機関は3月1日に議会に出席し、自らの主張を述べる予定。

出典:USAトゥデイ