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写真:ウォルト・ディズニー
RBCキャピタルのアナリスト、アミット・ダリヤナニ氏は、アップルがメディアでの存在感を高めながら現金をどう使うべきかについて、ウォルト・ディズニー・カンパニーを買収するという提案をしている。
「考慮すべき要素はたくさんある」とダリヤナニ氏は投資家向けのメモに記した。「しかし、このような取引は他に類を見ない技術/メディアの巨大企業を生み出し、AAPLのサービス、コンテンツ、メディアポートフォリオを瞬時に拡大し、より高い評価につながるだろう」
ダリヤナニ氏によると、アップルはディズニーを1株157ドルで買収できる見込みで、買収総額は2370億ドルとなる。両社を合わせると、アップルの時価総額7億5000万ドルと合わせて、アップルの評価額は1兆ドルを超えるとダリヤナニ氏は指摘する。
同氏はまた、これによりアップルの年間売上高約2,340億ドルに約610億ドルの増収となるだろうと指摘している。
「結果として生まれる企業は巨大企業となり、ハードウェア、サービス、そしてコンテンツ産業の本質を一変させるほどの十分な現金とバランスシートの余裕を持つだろう」と彼は書いている。「もしシリコンバレーとハリウッドに恐怖を植え付けるような取引があるとすれば、それはまさにこれかもしれない。」
0%以上の確率
同様の取引を提案されたのは、決して今回が初めてではない。ピクサーがディズニーに売却された当時まで遡り、この件に関する様々な憶測を耳にしてきた。当時アップルのCEOだったスティーブ・ジョブズがディズニーの単独筆頭株主となったのだ。(その後、ジョブズの家族はディズニーの株式保有比率を引き下げた。)
ディズニーが所有する追加の資産により、Apple は契約の一環として、ルーカスフィルム (スター・ウォーズの所有者)、マーベル・スタジオ、ABC テレビ、A&E ネットワーク、ピクサー、ディズニーのテーマパークなども買収することになる。
確かに、このアイデアは議論を呼ぶには楽しいものですし、ディズニーとアップルは、ブランド認知度や高品質な製品への評価などを考えると、ある程度は理にかなっていると言えるでしょう。とはいえ、メディア企業としてのアップルに刺激を与える以外に、この買収は本当に両社にとって根本的な利益になるのでしょうか?
それでも、ダリヤナニは万全の態勢で臨んでいる。この出来事が起こるかどうか、彼は賭けている。どうやら、確率は0%より上らしい。予測の確信に勝るものはない!
出典:バロンズ