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ペンギンブックスのCEO、デビッド・シャンクス氏は本日、アップルとの電子書籍契約にある条項が、Amazon.comなどの他の小売業者との契約変更を決定した際に影響を与えたと証言した。この条項は、現在連邦裁判所で係争中の電子書籍独占禁止法訴訟において、米国政府がアップルを相手取った重要な争点となっている。シャンクス氏は、問題の条項が、出版社が小売業者ではなく価格をコントロールする代理店モデル(当初アマゾンはこれを無視していた)への変更を他の小売業者に求める上で「確かに要因となった」と述べた。
この反トラスト訴訟で、米国政府は、アップルが2009年から2010年にかけて、出版社5社と共謀して電子書籍の価格を固定したとして告発している。ペンギン社は、ハーパーコリンズ社、サイモン&シュスター社、アシェットブックグループ社、マクミラン社も含まれるこの訴訟で名指しされた最初の出版社である。
Apple はすでに、出版社が Apple に依頼したのであって、その逆ではないと公言している。
ニューヨーク連邦地方裁判所のデニス・コート判事の裁判で始まったばかりのこの裁判は、当初の訴訟で名指しされたすべての出版社によって和解が成立した。実際、ペンギン社は昨年5月に7500万ドルで和解しており、これはすべての出版社の中で最高額である。
ロイター通信によると、シャンクス氏の証言は数時間に及び、非常に広範囲に及んだ。シャンクス氏は、2009年の電子書籍売上の約90%を占め、ペンギン社の最大の顧客の一つであったアマゾンの価格低下を懸念していたことを認めた。シャンクス氏は、ベストセラーと新刊をわずか9.99ドルで販売するというアマゾンの戦略は、ハードカバー版の発売まで本を安く買いたい人が待つという「繊細なエコシステム」を破壊していると述べた。
*咳*利益*咳*
「電子書籍を9.99ドルにしたことで、平均26ドルで販売されていたハードカバー版の売り上げを食いつぶしてしまったのです」とシャンクス氏は証言で述べた。さらに彼は、Appleが2009年、iPad発売とほぼ同時期にペンギン社に接触し、出版社にとってより有利な電子書籍販売代理店モデルを提案したとも述べた。またシャンクス氏は、ペンギン社がAppleの条件に同意したのは、他の大手出版社が同意した後だったと証言した。
シャンクス氏によると、アップルとの契約が成立すると、バーンズ・アンド・ノーブルも同様の条件のモデルを採用し、ペンギン社は新たに得た力でアマゾンに鞍替えした。アマゾンとの交渉は難航したという。
「彼らは怒鳴り散らし、わめき散らし、脅迫しました」とシャンクス氏は語った。「非常に不快な会合でした。」
出典:ロイター
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