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写真:Gage Skidmore/Flickr CC
アップルの共同創業者スティーブ・ウォズニアック氏は、プライバシーを重視する人はFacebookをやめるべきだと考えている。
ケンブリッジ・アナリティクスのスキャンダル後、昨年フェイスブックを辞めたウォズ氏は、ユーザーはいつ盗聴されているのか決して確信できないと語った。
「色々な人がいる。Facebookにはプライバシーを犠牲にするだけの価値があるメリットもある」とウォズニアック氏はTMZに語った。「しかし、私のような多くの人、そしてほとんどの人に勧めたいのは、Facebookから離れる方法を見つけるべきだということだ」
「だって、今じゃレーザーで心拍数も測れるし、色んなデバイスで会話を盗聴できるんだから」とウォズは続けた。「今、自分の携帯電話が盗聴しているかどうかなんて誰にも分からない。Alexaはすでにニュースでもよく取り上げられている。だから心配なのは、自分がプライベートだと思っている会話を盗聴しているんじゃないかってこと…まさか聞かれるとは思ってもいないのに、聞かれるべきではない言葉を言ってしまっているんじゃないかって。でも、それを止める方法はほとんどないんだ」
ウォズの解決策は何ですか?
しかしウォズ氏は、今日の巨大テック企業にも採用できる解決策があると考えている。簡単に言えば、顧客がデータのプライバシーを守りたい場合、少し高い料金を支払う選択肢を与えることだ。
「なぜ選択肢を与えないのか? 一定の金額を払えば、広告主にデータを渡す他の企業よりも、私のデータをより安全かつプライベートに保ってくれるはずだ」と彼は言った。
ウォズの解決策は完璧ではないものの、ある意味Appleらしい答えと言える。Appleは長年、プライバシーを高価格帯デバイスのメリットの一つとして強調してきた。そのため、Googleなどのライバル企業からは、Appleはプライバシーを「贅沢品」として販売していると非難されている。(Apple幹部のクレイグ・フェデリギ氏は、この見解に強く異論を唱えている。)
アップルとフェイスブックの共通の歴史
AppleとFacebookには複雑な歴史がある。Appleは、このソーシャルメディア界の巨人にとって、初期の大きな収益源の一つを担っていた。FacebookがまだThefacebookと呼ばれていた頃、AppleはFacebook上のグループにスポンサーとして参加ユーザー1人につき月額1ドルを支払うことに同意していた。最低月額5万ドルという条件だった。
今日、両社の運命は分かれている。AppleとFacebookはプライバシー問題をめぐってしばしば対立してきた。ウォズ氏はAppleの公式スポークスマンとは程遠いものの、彼の態度は両社の間にある大きな溝を象徴している。
出典:インディペンデント