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写真:東芝
報道によると、アップルは、プライベートエクイティ会社ベインキャピタルによる東芝のメモリチップ部門に対する180億ドルの買収提案の一環として同社と条件面で合意したとのことで、最終合意は早ければ本日発表される可能性がある。
Appleが東芝の半導体事業に関心を寄せているのは、様々なApple製品に搭載されている東芝製フラッシュメモリチップの戦略的重要性に起因している。この事業買収により、Appleはチップの価格と供給量において有利な条件を獲得し、競争優位性を獲得できる可能性がある。
東芝は、原子力部門ウェスティングハウスの巨額損失からの回復策として、高収益の半導体製造事業の売却を決断した。東証上場廃止を回避するため、3月までに資金を調達する必要がある。しかし、交渉と入札はここまで約8ヶ月を要した。
ベインキャピタルが結成したこのコンソーシアムには、Appleのほか、DellとSK Hynixも参加している。Appleが今回の買収にどれだけの金額を投資したかは不明だが、30億ドル程度と噂されている。
東芝広報担当の石橋誠司氏は、契約締結を可能な限り早期に実現したいと述べている。しかし、ブルームバーグは「東芝は期限を守らないという過去の実績がある」ため、正式発表が遅れる可能性もあると指摘している。