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Windowsユーザーが厄介な悪意あるハッカーの群れに対処している間、Macユーザーが安眠できたという古い格言があります。それは「隠蔽によるセキュリティ」です。しかし、Appleのニュースを耳にしたり読んだりせずに一日を過ごすことができない今、この格言はもはや通用しなくなっているかもしれません。セキュリティ研究者たちは、ハッカーがMac OS Xコンピュータにリモートでコマンドを送信する方法を持っていると報告しています。
セキュリティ調査会社Sophosはこのトロイの木馬を「OSX/Musminum-A」と呼んでいますが、関与するハッカーたちは「Blackhole」RAT(リモートアクセス型トロイの木馬)と呼ぶことを好んでいます。名前がどうであれ、このセキュリティエクスプロイトはハッカーがMacを操作し、偽の「管理者パスワード」ウィンドウを表示することさえ可能にする可能性があります。しかし、defcon-3ボタンを押す前に、いくつか知っておくべき詳細があります。
セキュリティエクスプロイトは、2つの段階を経て利用可能になります。1つは概念実証段階、つまり他のハッカーに脆弱性を知らせるためのPR活動です。もう1つは、実際にコンピュータに感染して制御を奪う段階です。Blackhole RATは「インターネットからダウンロード可能ですが、被害に遭ったという報告は今のところありません」と、SophosのGraham Cluley氏はメールで報告しています。
「この新しいMacマルウェアのニュースにパニックになるのではなく、コンピュータを適切に保護するために、賢明かつ適切な対策を講じることをお勧めします」とクルーリー氏は付け加えた。この脅威をより深く理解するために、この調査によると、Windowsベースのマルウェアは毎日95,000件発生している。
しかし、このトロイの木馬がセキュリティ研究者のレーダーに表示されたことは、ハッカーがMacをより魅力的な標的と見なしていることを示しています。Macユーザーも、この脅威に目を覚ますべき時が来ています。
ソフォスが2010年にMac用ウイルス対策製品を発売したとき、「危険なほど多くのMacユーザーが、Macは『設計上』安全でセキュリティが確保されており、(本人たちは愚かだと言っているのに)問題を引き起こすのは自分の愚かさだけだと考えているようだ」とクルーリー氏は書いている。
Appleはセキュリティ面でもさらに注力している。カリフォルニア州クパティーノに本社を置く同社は、今夏リリース予定のMac OS X 10.7の初期バージョンをレビューするため、2人のセキュリティ専門家を招聘したと報じられている。
[AppleInsider]