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写真:スウォッチ
スイスの裁判所は、スウォッチによる「Tick different」というスローガンの使用をめぐるアップルとの商標権争いで、スウォッチに有利な判決を下した。
「Think different(違うことを考えよう)」はAppleと同義語であるものの、スウォッチの弁護士は、スイスでは法的保護を受けるほど十分に知られていないと主張した。スイス連邦行政裁判所も彼らの主張を認めた。
アップル対スウォッチ
Appleは2017年に商標権をめぐってSwatchを提訴しました。Swatchは2015年、Apple Watchの発売直前からこのスローガンを使い始めました。このスローガンは、モバイル決済を可能にするNFC接続を内蔵したSwatchの時計「Bellamy」の広告に使用されていました。
スウォッチが商標出願でAppleを攻撃したのはこれが初めてではないようだ。2015年、Apple Watchが発売されて間もなく、スウォッチは「One more thing(もう一つ)」というフレーズを商標出願した。このフレーズは、スティーブ・ジョブズがAppleの基調講演の最後に、大きなサプライズを発表する前に使ったことで記憶に残る。
「Think different(違うことを考えよう)」は、Appleが1997年から2002年までの約5年間使用していたスローガンです。広告代理店TBWA\Chiat\Dayによって開発され、Appleのクールなアウトサイダーとしての地位を確立することを目指しました。このキャンペーンによって、ファンの間で象徴的な「Crazy Ones(クレイジー・ワンズ)」広告(以下参照)が生まれました。
https://www.youtube.com/watch?v=8rwsuXHA7RA
「Tick different(違いを知ろう)」がAppleの模倣であることは明白に思えるかもしれませんが、事態はそう単純ではありません。スウォッチは、このスローガンは1980年代に同社が使用していた「Always different, always new(常に違い、常に新しい)」というスローガンに着想を得たものだと主張しました。また、「Think different(違うことを考えよう)」も、AppleのライバルであるIBMが長年使用していたモットー「Think(考えよう)」をAppleが模倣したものです。
出典:ロイター