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iPhone 泥棒を「思慮深い」と決めつけるのはほぼ不可能だが、最近中国から届いたある話は奇妙な展開を見せた。問題の泥棒は 11 ページにわたる連絡先を丹念に書き出して、スリに盗んだ iPhone の持ち主に送ったのだ。

犯人は、多くの人と同様に携帯電話に多数の連絡先情報を保存していたが、バックアップを取っていなかったゾウ・ビンという名の男からデバイスを盗んだとみられる。

「あなたが私の隣に座っていた男性だと知っています。必ず見つけます」とビンさんは犯人にテキストメッセージで伝えた。

「携帯電話の連絡先を見れば、私がどんな商売をしているか分かるだろう」と彼は続けた。「もし分別のある方なら、下記の住所に電話を返送していただきたい」

報道によれば、ビンはギャング活動とのつながりがあると長らく指摘されてきた業界で働いている。

メッセージを送信してから数日後、ビンさんはSIMカードと手書きの連絡先番号が書かれた小包を受け取った。ただしiPhoneは入っていなかった。

しかし、中国のネットユーザーらはこの窃盗犯を「（窃盗）業界の良心」と呼んで容認している。

「なんと思いやりがあり誠実な泥棒なのだろう。職業倫理を重んじる人物だ」と、中国版ツイッター「新浪微博」のあるユーザーは投稿した。

出典：ヒンドゥスタン・タイムズ