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写真:Flickr
長年カメラ界の王者であり続けた人々は、自分たちの王国が縮小していることを自覚しているはずだ。キヤノンやニコンにさらなる証拠が必要ならば、Flickrの2015年年次報告を見れば、熱心でグローバルな写真コミュニティで最も人気のあるツールは専用カメラではなく、何よりもまずスマートフォンであることが分かる。
Flickrコミュニティでよく使われているデバイスは、同サイトにアップロードされた写真のEXIFデータの分析によると、AppleのiPhoneだった。サイト上の写真のうち、iPhoneのカメラで撮影されたものが42%を占め、キヤノンのデジタル一眼レフカメラは27%、ニコンのカメラは16%だった。
Flickr には 63 か国に 1 億 1,200 万人のユーザーがおり、毎日 100 万枚の写真をアップロードしていることを考えると、ブランド間のギャップがよく理解できます。
Apple の iPhone はカメラ業界の破壊的変化をもたらす存在とよく言われ、世代が進むごとにカメラ機能が向上し、愛好家もプロもその画質に驚嘆している。
アップルは今年初め、iPhone 6の広告キャンペーンで、iPhoneの小さなレンズを使った写真の威力を証明した。この広告では、あらゆるスキルを持つ写真家が撮影した写真が、光沢のある雑誌で美しく掲載され、看板やビルサイズの垂れ幕に拡大されても見栄えする広告で取り上げられた。
最近リリースされた iPhone 6s には、8 メガピクセルから 12 メガピクセルに向上した 4K ビデオや、静止画に短いビデオ クリップを追加して動きを表現する新しい Live Photos 機能など、さらに多くの機能が搭載されています。
FlickrのYear in Reviewでは、カラートレンドから人気写真家まであらゆる情報を取り上げており、iPhoneカメラの台頭も指摘されています。2013年、iPhoneは1位のキヤノン、2位のニコンに次ぐ3位でした。翌年にはニコンを抜いて2位に躍り出ました。
この調査では、写真や動画の撮影に最も多く使用されているカメラの種類も明らかになりました。スマートフォンのカメラは全カテゴリー中39%でトップとなり、次いでデジタル一眼レフが31%、コンパクトカメラが25%、ミラーレスカメラが3%でした。

写真:Flickr