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写真:ジム・メリシュー/Cult of Mac
2017年のiPhone 8はOLEDディスプレイを搭載した初のiPhoneとなるが、Appleは将来のディスプレイ技術の研究を止めるつもりはない。
新たな報道によると、Appleは2017年後半に台湾・桃園の工場でマイクロLEDスクリーンの試作を少量生産する予定だ。これは製品化に必要な生産量ではないものの、Appleはこれにより、これらのスクリーンが将来のデバイスに適しているかどうかを評価することが可能となる。
LCD ディスプレイと比較すると、マイクロ LED には、消費電力が低い、高輝度、超高解像度、高色彩度、応答速度が速い、寿命が長い、効率が高いなどの利点があります。
AppleがマイクロLEDディスプレイの可能性を探るのは今回が初めてではありません。2014年には、カリフォルニア州に拠点を置く「民生用電子機器向けマイクロLEDディスプレイ」を専門とする小規模企業、LuxVue Technologyを買収しました。
LuxVueには、マイクロLED技術に関する複数の特許が付与されていました。当時、Googleは第2世代のGoogle GlassヘッドセットにマイクロLEDを採用することに興味を持っていると報じられていました。
実際には実現しなかったものの、この報道がAppleが独自の拡張現実(AR)技術(おそらく将来のヘッドセットも含む)の開発に注力しているという時期と重なったのは興味深い。AppleはARとVRの両方のヘッドセットを開発するエンジニアを数百人抱えているとされている。また、MetaioなどのAR企業を複数買収し、VRとARの有力企業も雇用している。
本日の報道が最終的に何らかの意味を持つかどうかはまだ分からない。しかし、Appleがディスプレイ技術の最先端を維持しようと熱心に取り組んでいることは、間違いなく朗報だ。
出典:Digitimes