
AllThingsDの報道によると、SpotifyはTwitterの新音楽サービスに対抗するため、スウェーデンの音楽検索スタートアップ企業Tunigoを買収した。Tunigoは当面通常通りの業務を継続するが、同社の全従業員はSpotifyのストックホルムとニューヨークのオフィスに異動し、Spotifyのメインとなる音楽ストリーミングサービスの開発に携わる予定だという。
Spotifyの買収は、Twitterが音楽検索サービスWe Are Huntedを買収し、先月iPhone向けにリリースしたTwitter Musicに統合してから数ヶ月後に行われた。AllThingsDによると、TunigoはSpotifyが音楽検索サービスに参入し、競争力を高めるのに役立つという。
しかし、Spotifyは少し異なる方向に進むと予想されている。TwitterはWe Are Huntedを廃止して独自のサービスを立ち上げたが、SpotifyはTunigoを存続させると報じられているが、そのスタッフを活用してメインの音楽ストリーミングサービスを改善し、より優れた音楽検索機能を統合する可能性が高い。
どちらの動きも、企業がユーザーが好きな音楽を見つけやすくし、ひいてはエンターテイメント性を維持することに新たな重点を置いていることを示唆している。Spotifyの場合は、サブスクリプション契約を維持することにも重点を置いている。AllThingsDによると、ジミー・アイオヴィン氏が手掛ける近日公開の音楽サービス「Daisy」も、Appleの「iRadio」も同様の重点を置いているという。
それは、Appleが必要な契約を結ぶことができればの話だ。
「私が最後に聞いたところによると、彼らはまだソニーミュージックとソニー/ATV(関連はあるが別の出版会社)との交渉に行き詰まっており、Pandoraとオンデマンドサービスの両方の要素を組み合わせたiRadioサービスを開始する予定だ」とAllThingsDのピーター・カフカ氏は報告している。
出典: AllThingsD