アップルはパワーチップのパートナーを捨て、独自のチップを開発しようとしているかもしれない

アップルはパワーチップのパートナーを捨て、独自のチップを開発しようとしているかもしれない

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アップルはパワーチップのパートナーを捨て、独自のチップを開発しようとしているかもしれない
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Appleはチップ開発の内製化をますます進めている。
写真:Intel

Appleは、英国に拠点を置く電力管理チップメーカーであるDialog Semiconductorとの提携を解消する模様だ。もしこれが事実であれば、Appleが将来のiPhone向けに自社製チップを設計する計画があるという噂の信憑性が高まることになるだろう。

ダイアログ・セミコンダクターは、現時点ではアップルへのチップ供給を継続していると述べた。しかし、同社の最高経営責任者(CEO)は、この契約は「今後数年」で変更される可能性があることを認めた。

Dialogは現在、収益の大部分をAppleに依存しています。Appleが独自の電源管理チップの開発を検討している可能性があるというニュースは、先週末に初めてオンラインで広まりました。それ以来、Dialogの株価は約3分の1下落し、現在は24ユーロ(28ドル)となっています。

Appleの自社製チップは、業界で最も先進的な電力管理チップだと噂されています。特に、消費電力をより厳密に監視・制御できる優れた処理能力を備えていると言われており、iPhoneやiPadは少ない電力消費量でより優れたパフォーマンスを発揮します。

先週の報道では、これらのチップが2018年または2019年からiPhoneに搭載される可能性が示唆されていました。AppleはDialogとの取引を直ちに終了するわけではありませんが、発注量を縮小する可能性はあります。投資家との電話会議で、DialogのCEOは、2019年のAppleとの取引条件については、数ヶ月後まで分からないと述べました。

Dialogは、Appleのいわゆる「インソーシング」の影響を受けた最初の企業ではありません。GPUメーカーのImagination Technologiesも、Appleのチップ開発拡大の影響を受けました。そのため、Foxconnなどの企業は、サプライヤーに対し、Appleの事業に過度に依存しないよう警告しています。

それでも、Appleの次世代チップに関する報道が真実であれば、Dialogの損失はiPhoneユーザーの利益に変わる可能性がある。

出典:フィナンシャル・タイムズ