- ニュース

モルガン・スタンレーのアナリスト、ケイティ・ヒューバティ氏によると、アップルは中国でのスマートフォン販売を伸ばすため、早ければ今夏にも330ドルの「iPhone mini」を発売する可能性があるという。この低価格デバイスは、アップルのスマートフォン市場シェアをiPhone 5で既に10%獲得しているものの、さらに20%拡大させる可能性があると予想されている。また、中国ではスマートフォン価格が安定し始めており、今こそこのデバイスを投入する絶好のタイミングと言えるだろう。
しかし、ヒューバティ氏は、中国移動との契約がAppleの成功の鍵だと考えている。iPhoneはすでに中国聯通と中国電信を通じて販売されているが、Appleは8億人以上の加入者を抱える世界最大の通信事業者である中国移動との契約をまだ締結していない。その豊富な加入者基盤を考えると、この契約はiPhoneにとって大きな成長の道となる可能性がある。
「AppleはiPhone Miniを330ドル(約2,000人民元)で発売できると考えています。これは、中国におけるレノボ、ファーウェイ、ZTE、クールパッドの主力製品と同水準です」と、ヒューバティ氏は火曜日の投資家向けメモで述べています。「粗利益率が40%と低く、iPhoneのカニバリゼーション率が3分の1(従来のiPhoneの出荷台数成長が横ばい)という、保守的とみられるシナリオでも、iPhone Miniは売上高と粗利益の増加に貢献します。」
ヒューバティ氏によると、中国におけるいわゆるiPhone miniのSIMフリー価格は330ドルで、契約すればさらに安くなる可能性がある。中国以外の新興市場もターゲットにすると予想されているが、Appleが既存のiPhoneで大きな成功を収めている米国や欧州などの市場で販売されるかどうかは不明だ。
低価格iPhoneをめぐる噂は、 ウォール・ストリート・ジャーナル とブルームバーグの両紙が2013年末までに発売されると報じた1月に勢いを増した。アナリストの間でも大きな話題となっており、彼らはAppleが主要市場で成長し、サムスンなどのライバルと戦うためには、そのようなデバイスを発売する必要があると考えている。
出典:CNET