悲観的なアナリストはiPhone 6cの本質を見落としている

悲観的なアナリストはiPhone 6cの本質を見落としている

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悲観的なアナリストはiPhone 6cの本質を見落としている
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iPhone 6cのコンセプト。
あなたのポケットにももうすぐ届きますか?
写真:iPhonesoft

かなり噂されているiPhone 6cでは、Appleが超低価格のAndroidスマートフォンメーカーと市場シェアを争うには不十分だと、アナリストグループIDCは主張している。IDCとは、Appleのビジネスモデル全体を完全に誤解しているように見える評論家たちだ。

「たとえアップルが別の低価格iPhone(例えば「C」バージョン)を発売したとしても、200ドル以下の価格帯をターゲットにしたポートフォリオに注力しているAndroid OEMとの競争では価格面で苦戦するだろうとIDCは考えている」と同グループは報告書で述べた。

Appleが低価格端末メーカーとの競争で常に苦戦を強いられるのは事実ですが、これをAppleの戦略と捉えるのは誤解を招きます。iPhone 5cは、Appleが低価格のiPhoneを作る計画がなかったことを示しました。iPhone 6cで噂されているTouch ID、Apple Pay、そして洗練された金属製のフォームファクター(5cにはどれも搭載されていませんでした)によって、この状況が変わるとは思えません。

Appleは1990年代後半(Appleが倒産寸前だった時期としてご存知かもしれません)にMacで市場シェアを奪い、悲惨な結果に終わりました。しかし、iPhoneでは真剣に市場シェアを追求することはありませんでした。低価格帯の携帯電話の利益率はごくわずかで、顧客はアプリを購入せず、参入コストが高いため、Appleのエコシステムに取り込まれることはまずないでしょう。

AppleがiPhone 6cを作るなら、4インチの携帯電話を望む顧客にプレミアム以下のもので妥協を強いる端末ではなく、4インチのディスプレイを備えたプレミアム端末にする方がはるかに理にかなっている。

iPod touchのように、若い顧客を引き付けるエントリーレベルの携帯電話になれば、なおさら良いが、150ドルのiPhoneを期待していた人はひどく失望するだろう。

しかし、IDCが報告した他の数字も興味深い。同社によると、iOSの出荷台数は2014年の1億9,270万台から2019年には2億6,960万台に増加する見込みだ。

ただし、これらの数字が、Apple のビジネス モデルに関する IDC の見解よりも正確であることが条件となる。

出典:インクワイアラー