iPhoneディスプレイメーカーは別のAppleサプライヤーによって救われるかもしれない

iPhoneディスプレイメーカーは別のAppleサプライヤーによって救われるかもしれない

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iPhoneディスプレイメーカーは別のAppleサプライヤーによって救われるかもしれない
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iPhone XS
ジャパンディスプレイに救いの手が差し伸べられるかもしれない。
写真:Apple

中国の電子部品メーカー、O-Film Techが苦境に立たされているジャパンディスプレイを救済する可能性があると、新たな報道が報じた。両社はAppleの2018年サプライヤーリストに掲載されている。

O-Filmは、Appleに液晶ディスプレイを供給しているジャパンディスプレイの株式33%を買収したいと報じられている。ジャパンディスプレイは長らく深刻な問題を抱えており、今年だけでも株価は80%下落している。

O-Filmは投資を行うために、中国の交通銀行や東京に本社を置くみずほ銀行の中国法人を含む金融機関から4億1300万ドルの融資を受けることを目指していると報じられている。

ジャパンディスプレイの業績低下は様々な要因によって引き起こされているが、OLED技術の迅速な導入を拒否(あるいは不可能)したことも追い打ちをかけている。また、iPhoneの受注減少も打撃を与えていると報じられている。

同社の最高技術責任者(CTO)である長岡一孝氏は最近、ジャパンディスプレイは新たな収益源を見つけなければ生き残れないと述べた。同社は過去1年間で、研究スタッフの3分の1をスマートセンサー開発に振り向けた。

一方、深圳に拠点を置くO-Filmは好調のようだ。スマートフォン用カメラモジュールを含む複数の部品を生産し、昨年の売上高は26%増加した。同社は2018年初頭、車載カメラ用レンズの製造のため、富士フイルムホールディングスの中国工場を買収することに合意した。

出典:日経アジアレビュー