Oligur

• ニュース

Appleの新しいiPhone 4Sの最大の魅力の一つは、デュアルコアA5プロセッサと8メガピクセルカメラに加え、驚くほど優れたSiriアシスタントです。Siriは新しいiPhoneで初めて搭載され、現時点では他のデバイスでは利用できません。Appleのプロモーションビデオでは、Siriの素晴らしさに誰もが驚嘆しますが、米国以外の国にお住まいの方は、Siriにがっかりするかもしれません。

米国以外でiPhone 4Sを早期に購入したユーザーは、新しいSiriアシスタントが海外ではいくつかのタスクを実行できないことに気づいています。海外では、Siriは店舗を検索したり、マップを使用したり、交通情報にアクセスしたりすることができません。

では、あなたが英国にいて、Siriに近くにある一番美味しい寿司レストランを探してほしい、おばあちゃんの家までの最短ルートを教えて欲しい、そこへ行く途中の交通状況を教えて欲しいと頼んだとしたら、Siriは次のような残念なエラーメッセージを返すだけだ。

「アメリカの企業しか検索できません。しかもアメリカ英語での検索です。申し訳ありません。」

Siriがこれらのタスクを実行できないことをどれだけ丁寧に伝えても、Siriの小さな顔を平手打ちしたいという気持ちは残ります。米国以外ではSiriがまだこれらの機能を備えておらず、ピカピカの新しいデバイスでその潜在能力をフルに発揮できないのは、かなりイライラします。

しかし、こうした国際的な制限があるにもかかわらず、Siriは実に素晴らしい機能を発揮します。例えば、リマインダーの設定、アラームの作成、テキストメッセージやメールの送信、妻への電話など、Siriに頼むだけで様々なことができます。また、AppleはSiriがまだベータ版であり、今後段階的にローカライズ版や他の言語への対応を進めていくと発表しています。それほど時間がかからないことを期待しましょう。

[ GigaOM経由]