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写真:ピクサー
ピクサーにつながる3Dコンピューターグラフィックスの画期的な発明を手がけたエド・キャットマル氏とパット・ハンラハン博士が、今年のチューリング賞を受賞したことが水曜日に発表された。
コンピューター界のノーベル賞とも呼ばれるこの賞には、100万ドルの賞金がかけられています。
74歳のキャットマル氏は、ピクサーとウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの社長に就任した。2018年10月に退職したが、2019年7月まで顧問を務めた。
ハンラハン氏(64歳)は、スタンフォード大学コンピュータグラフィックス研究所のコンピュータサイエンスおよび電気工学の教授です。以前はピクサーに勤務し、1989年まで勤務した後、学界へ移りました。
「生きているうちに長編コンピューターアニメーション映画を制作できるとは思わなかったが、残りの人生をかけて取り組むことはできる」とハンラハン氏はニューヨーク・タイムズに語った。
キャットマルとハンラハンによるチューリング賞を受賞した研究の多くは、ピクサーのRenderManの開発につながりました。この画期的な3Dグラフィックスソフトウェアは、『トイ・ストーリー』の制作に道を開きました。また、『ターミネーター2』 や『ジュラシック・パーク』といった映画の特殊効果の作成にも使用されました 。
スティーブ・ジョブズとピクサー:チューリング賞への道
1980年代にスティーブ・ジョブズがピクサーを買収したとき、RenderManは当時赤字だった事業から利益を得るためにピクサーが販売しようとした製品の1つでした。
ピクサーはジョブズの物語において重要な役割を果たしています。アップルほどジョブズと深く結びついているわけではありませんが、実はアップルの創業者を億万長者に押し上げたのはピクサーでした。
ピクサーがコンピューターグラフィックスに先駆的に注力し、ハリウッド、ビデオゲーム、そしてコンピューティングのさまざまな側面を変えたことは疑いの余地がありません。
キャットマル氏とハンラハン氏の貢献がなければ、状況は全く違ったものになっていたでしょう。お二人に心からお祝い申し上げます。