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1990年の映画『ゴッドファーザー PART3』で、アル・パチーノ演じるマイケルが、家族を犯罪生活から救い出すことができなかったことを描写して、こう言うセリフがある。「抜け出せたと思ったら、また引き戻されるんだ。」
長年のチップサプライヤーであり、激しいライバルでもあるサムスンとAppleの関係についても、同様のことが言えるだろう。AppleがiPhone 6のチップ注文の大部分を台湾積体電路製造(TSMC)に委託するとの報道は以前からあったが、新たな報道によると、TMSMCは今後(おそらく次々世代のiPhone 6sの)注文をサムスンに奪われる可能性が高いという。
KGI証券のアナリスト、マイケル・リュー氏は、2015年後半から、AppleとQualcomm向けの14ナノメートルAシリーズスマートフォンチップの生産においてTSMCがSamsungに取って代わられると主張している。
コマーシャル・タイムズ紙は市場の憶測を引用し、クアルコムが既にサムスンと共同でチップ開発を開始したと報じている。エコノミック・デイリー・ニュース紙は、情報源を明示していないものの、クアルコムがサムスンに発注したと報じている。
AppleがTSMCではなくSamsungを選んだ理由は正確には不明ですが、当初の報道では、TSMCはますます複雑化するチップをAppleの満足のいく形で供給できないだろうと懐疑的な見方もあったと報じています。当初の報道では、ある情報筋が「TSMCはAppleのサポートに大規模なチームを編成しました。ご存知の通り、この顧客は非常にこだわりが強いからです」と語っていました。
サムスンが半導体の受注を獲得したとの報道はTSMCの株価にマイナスの影響を与え、木曜午前中の取引でTSMCの株価は4.6%下落し、ベンチマーク指数は1%下落した。
出典:ロイター