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サムスンはアップルへの賠償金支払いを逃れようと、クパチーノの弁護士によるいわゆる「人種差別的」発言を理由に、ルーシー・コー判事に裁判の無効を求めた。しかし、ルーシー・コー判事はこれを認めなかった。
問題はこうだ。昨年11月、Apple対Samsungの知的財産権侵害訴訟の最終弁論で、Apple側の弁護士は、企業が外国企業から知的財産を適切に保護しなかったために米国のテレビ製造が衰退したと述べた。Samsungは韓国企業であり、世界最大のテレビメーカーでもあるため、Apple側の発言は人種問題を提起し、陪審員に偏見を与える可能性があるとして、Apple側の弁護団は憤慨した。
Appleの発言を受け、Samsungの弁護士は直ちに裁判の無効を申し立てたが、ルーシー・コー判事は陪審に対し、Appleの発言を無視するよう指示した。しかし、コー判事はAppleの発言を戒めたものの、2度目の判決でAppleに有利な評決を下し、Appleの発言は陪審に影響を与えなかったと述べた。
「特に本件訴訟の注目度の高さに鑑み、本裁判所は本件申立ての根拠となった発言に対し、非難と失望を表明する」とコー氏は記した。「本件の弁護団は極めて綿密な準備をしており、最終弁論で陪審員に提示する前に、各論点を慎重に選定したことに裁判所は疑いの余地がない。」
サムスンがこの事件を利用して判決を破棄させようとしたのは今回が2度目だ。三連勝となる可能性はあるだろうか?
出典:CNET