スティーブ・ジョブズ:フォックスコンの自殺に関してはアップルは「全力で対応」

スティーブ・ジョブズ:フォックスコンの自殺に関してはアップルは「全力で対応」

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スティーブ・ジョブズ:フォックスコンの自殺に関してはアップルは「全力で対応」
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スティーブ・ジョブズはフォックスコンの自殺は誇張されていると考えているようだが、アップルはこの問題に「完全に対処している」ことが新たな電子メールのやり取りで明らかになった。

フォックスコンの労働者が中国で受けている待遇に抗議する電子メールキャンペーンをジョブズに転送したアップルファンに対し、スティーブはこう答えた。

「自殺はどれも悲劇ですが、フォックスコンの自殺率は中国の平均をはるかに下回っています。私たちはこの問題に全力で取り組んでいます。」

ジョブズ氏がフォックスコンの自殺の統計的重要性(彼自身は人道的重要性は認めている)を否定したことは、今週初めにダン・ライオンズ氏によってかなり容赦なく批判され、次のように書いている。

全国平均に関する議論は煙幕だ。確かに自殺する人は後を絶たない。だが、フォックスコンの連中は皆同じ会社で、同じ場所で、同じ方法で自殺している。そして、そのやり方は、彼らの死を世間の注目を集める、陰惨で公然たる方法なのだ。彼らは薬物中毒者でも、手首を切る人でも、首を吊る人でもない。キッチンを封鎖して静かにオーブンに頭を突っ込むシルヴィア・プラスの真似をする人でもない。彼らは飛び降り自殺をする人だ。そして、皆さん、飛び降り自殺をする人は別種だ。こうした問題を扱う警官や精神科医に聞いてみれば分かる。飛び降り自殺をする人は何かを訴えたいのだ。何かを伝えようとしているのだ。

ジョブズ氏のメールは、アップルが自社製品の開発に携わるフォックスコンの従業員に利益の1~2%を支払うという昨日の報道を否定しているように思われる。これにより、フォックスコンは事実上、世界初の自由貿易エレクトロニクス企業となる。アップルのCEOが問題視していないのに、なぜアップルはフォックスコンの従業員に毎年数百万ドルもの資金を支払っているのだろうか?