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写真:エド・ハーディ/カルト・オブ・マック
AppleとQualcommは、長年の確執において、またしても対立の種を見つけた。中国の裁判所は先日、Appleに対し、複数の旧型iPhoneの販売を禁止する命令を下した。Appleはその後、iOSアップデートをリリースし、訴状に記載されていたソフトウェア特許の侵害を阻止したと主張している。
しかし、クアルコムは納得しておらず、アップルがiPhoneの全モデルを販売し続けるのは法律違反だと主張している。
「アップルは命令の重要性を軽視しようとし、侵害に対処するさまざまな方法を主張しているにもかかわらず、どうやら同社は差し止め命令に違反することで法制度を無視し続けているようだ」とクアルコムの法務顧問はロイター通信に語った。
混乱の原因の一つは、裁判所命令の文言にあるようだ。命令ではOSではなくソフトウェアの機能について言及されている。Appleはそのため問題は解決したと主張しているが、クアルコムは明確な命令なしにiPhoneの販売を続ける権利はないと考えている。
「彼らには、命令書で特定されたデバイスの販売、販売の申し出、輸入を直ちに停止し、法廷で遵守を証明する法的義務がある」とクアルコムの代表者は今週述べた。
アップルは中国でiPhoneの販売を継続したいと考えている
AppleがiPhoneの販売をできるだけ早く再開したい理由は、もはや謎ではない。Appleは、中国でiPhoneの販売が禁止されれば1日数百万ドルの損失が発生し、Qualcommとの和解を迫られることを認めている。
同社は、今回のソフトウェアアップデートは中国の裁判所命令に完全に準拠していると主張している。今後の展開を見守る必要がある。
AppleとQualcommは来年4月に法廷で争う予定だ。QualcommはAppleに対し、70億ドルのロイヤルティ支払い義務があると主張している。また、AppleがQualcommの企業秘密を盗み、Intelに渡したとも主張している。