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写真:Apple
AppleのiPhoneが猛烈な勢いで攻めてくる中国ブランドに市場シェアを奪われているのは、世界で中国だけではない。
iPhoneの販売は欧州と、東南アジアで2番目に大きなスマートフォン市場であるタイで落ち込んでおり、出荷台数は50%以上減少した。
調査会社カナリスのレポートによると、2018年第4四半期のアップルの業績は芳しくなく、中国のスマートフォンメーカーの成長にさらなる光を当てている。
高性能な端末が市場で飽和状態にあり、ユーザーが買い替えを控えているため、スマートフォンの出荷数は世界的に減少している。
新たなライバルに対抗しiPhone販売が増加
批評家たちは、機能が充実した中価格帯の携帯電話を比較的手頃な価格で生産している中国企業と競争するためには、アップルはiPhoneの価格を下げる必要があると主張している。
アップルとライバルのサムスンは、年末商戦期に500万台近くのスマートフォンが出荷されたタイでの出荷が急減した。
Oppoは69.8%の成長でトップの座を獲得し、前年比成長率が36.1%低下したSamsungを2位に押し下げた。
タイのトップ5ブランドのうち、HuaweiとVivoはそれぞれ3位と4位を占めています。Huaweiの市場シェアは73.4%増加し、Vivoは13%でした。Appleは52.2%減少し、5位となり、市場シェアは9%未満となりました。
ヨーロッパでは、SamsungとAppleが依然としてトップ2ブランドを維持していますが、Huaweiは今年後半にAppleから第2位の座を奪うと予想されています。Appleの第4四半期のヨーロッパ向け出荷台数は6%減少しましたが、HuaweiとXiaomiはそれぞれ55%と62%を超える成長を記録しました。
トランプ政権が中国からの製品に関税を課したことで、ファーウェイやシャオミなどの大手ブランドは他の市場への進出をより積極的に進めている。
「米政権は、中国企業に米国よりも欧州への投資を促している」と、カナリスのシニアアナリスト、ベン・スタントン氏は述べた。「欧州市場は成熟しており、買い替えペースも長期化しているが、中国ブランドには既存企業に取って代わるチャンスがある。ファーウェイとシャオミは、ライバルを驚かせるほどの熾烈な競争を巻き起こしている」
Canalysによれば、現在、中国のベンダーは欧州のスマートフォン市場の32%を占めている。