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ジョナサン・アイブは、Apple Watchのせいでスイスの時計メーカーは窮地に立たされていると考えている。スウォッチの発明者でさえも同意見だ。しかし、スイスのトップアスリートはまだ納得していないようだ。
17度のグランドスラム優勝経験を持つロジャー・フェデラー選手は、アスリートたちがアップルのウェアラブル端末を受け入れると思うかとの質問に対し、アップルウォッチを試してみたいが、「そういったもの」は使わないとし、「スイスの時計業界に大きな影響を与えるかどうか」については懐疑的だと述べた。
「どれだけのエネルギーを消費するか、ボールにどれだけの回転をかけるかといった些細なことについて、どれだけの知識が必要なのか、私にはよく分かりません」とフェデラーはCNBCに語った。「一部の人にとっては興味深いかもしれないが、結局のところ、私は努力こそが重要だと考えている」
インタビュー全編は以下からご覧ください。
フェデラーはロレックスとスイスの時計メーカー、タグ・ホイヤーのスポンサーを受けていることを念頭に置いておくべきだろう。だから、今年のローラン・ギャロスで彼が Apple Watch を着けている姿を見ることはないだろう。特にライバルのラファがコート上で着用している時計のせいで、金色の Apple Watch Edition がまるで農民の時計のように見えることを考えるとなおさらだ。
Appleは、Apple Watchの動きや心拍数トラッキングといったフィットネス技術を一般向けにも展開し、その効果を強くアピールしてきた。昨日の基調講演では、マラソンランナーのクリスティ・ターリントン・バーンズ氏を招き、Apple Watchを使ったトレーニングのメリットについて語ってもらった。しかし、世界トップクラスのアスリートたちへのApple Watchの売り込みは依然として厳しいようだ。