トランプ大統領の関税によりiPhoneの価格が14%上昇する可能性

トランプ大統領の関税によりiPhoneの価格が14%上昇する可能性

  • Oligur
  • 0
  • vyzf
トランプ大統領の関税によりiPhoneの価格が14%上昇する可能性
  • ニュース
アップル株は8月以来最大の下落
アップル株は8月以来最大の下落を記録
写真:ホワイトハウス

ドナルド・トランプ大統領が提案した中国製品への関税賦課の最新案が発効すれば、アップルはすぐにiPhoneの価格を値上げせざるを得なくなるかもしれない。

トランプ大統領は、残りの3000億ドル相当の中国製品にも関税を課す意向だ。米通商代表部(USTR)は今週、承認手続きを開始した。これらの関税は6月24日までに発効する可能性があり、そうなれば、Appleはコスト削減のためiPhoneの価格を14%以上引き上げると一部のアナリストは予測している。

JPモルガンの推計によると、関税が承認されればiPhone XSの価格は1,000ドルから1,142ドルに下がることになる。

トランプ大統領の貿易戦争がアップルに打撃

JPモルガンはCNBCが入手したメモの中で、「サプライチェーンの全関係者の利益を一定に保ちながら、25%の関税の影響を吸収するには、約14%の価格上昇が必要だと推定している」と述べた。

他のアナリストはそれほど楽観的ではない。Appleが直面する可能性のあるジレンマの一つは、関税を回避するためにiPhoneの製造を米国に移管するかどうかだ。しかし、そうなれば消費者にとってさらに大きな負担となるだろう。バンク・オブ・アメリカのアナリストは投資家に対し、iPhoneの100%を米国で製造した場合、価格は20%上昇すると予測している。

米国での製造、あるいは中国での製造に伴う関税によってiPhoneの価格が高騰すれば、間違いなく顧客の機種買い替えは減少するでしょう。Appleは現在iPhoneの販売不振に陥っており、成長を加速させようと努力していますが、トランプ大統領の関税導入によって売上はさらに落ち込む可能性があります。

JPモルガンは、Appleが関税のコストを顧客に転嫁するのではなく、自ら吸収する可能性が高いと見ている。そうなると、iPhoneの粗利益率が低下することで、投資家が最大の打撃を受けることになる。過去10年間で投資家がAAPL株でどれだけの利益を上げてきたかを考えると、冷静な判断が下されるまで、貿易摩擦の嵐を乗り切るには、これが最も合理的なアプローチのように思える。