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モバイルエコシステムを蝕む「誰が誰をコピーした」「あちらがこちらを訴えている」といったナンセンスにうんざりしているなら、MITが解決策を用意しています。お手頃価格の木製DIY携帯電話キットでスイスの国旗を掲げましょう。9ボルト電源でレーザーカットした合板をiOSデバイスやAndroidと間違える人はいないので、特許訴訟の心配もありません。冗談はさておき、この小さなDIYキットはまだ試作段階であり、私たちが使い慣れているスマートフォンとは大きく異なります。

博士課程の学生、デイビッド・メリス氏が開発したプロトタイプは、約150ドル相当の部品を使用し、1.8インチ、160 x 128のTFT液晶ディスプレイを搭載し、標準SIMカードとあらゆるGSMネットワークで動作します。現状でも、この携帯電話は機能し、通話の発着信が可能です（発信者番号表示機能も搭載）。しかし、ほとんど無料で入手できる「ダムフォン」が溢れ、スマートフォンも日々補助金が出ている現状では、これは現在のモバイル環境の代替品というよりは、学生や工作好きの人々が楽しく学べるDIYプロジェクトと言えるでしょう。

消費者がフライズのような携帯電話パーツ店に足を運び、自分だけのスマートフォンをカスタムメイドできる日が来るのでしょうか？ 実現しない理由が見当たりません。実際、考えれば考えるほど、このアイデアに魅力を感じます。どんな業界にも必ず最初の一歩があります。このDIY木製携帯電話は、まさにその最初の一歩となるかもしれません。

出典：The Verge