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写真:Ste Smith/Cult of Mac
アップルはカナダの特許ライセンス会社WiLanが保有する特許を侵害したとして1億4510万ドルの損害賠償を支払うよう命じられた。
カリフォルニア州サンディエゴの連邦陪審は、iPhoneがWiLanの2つの特許を侵害したと判断しました。これらの特許「8,457,145」と「8,537,757」は、無線通信技術、具体的には無線通信システムにおける帯域幅要求プロトコルと適応型通話受付制御に関するものです。
アップルは裁判前に提出した書類において著作権侵害を否定し、損害賠償判決に対して控訴する意向を示している。
AppleとWiLanの歴史
AppleがWiLanを法廷で相手取るのは今回が初めてではない。WiLanはこれまで、2007年にWi-Fiの使用をめぐって、2010年にはBluetoothの使用をめぐって、2011年にはWi-FiとHSPAの特許をめぐって、そして少なくとももう1回、Appleを訴えている。
判決は常にAppleに不利だったわけではない。2013年には、WiLanが特許侵害で2億4800万ドルの損害賠償を求めていた訴訟で、陪審員はApple側に有利な評決を下した。
WiLanは1992年にブロードバンド無線技術メーカーとして設立されました。しかし、その後、特許ポートフォリオを他社にライセンス供与するビジネスモデルへと移行しました。
特許訴訟の標的
世界最大のテクノロジー企業であるAppleは、長らく特許訴訟の最大の標的となってきました。Appleは常に複数の訴訟を抱えており、最近終結したサムスンとの訴訟や現在進行中のクアルコムとの争いといった長期にわたるものから、特許保有企業からの小規模な訴訟まで、多岐にわたります。
先月、AppleはSiri技術に関連する2件の訴訟を起こされました。1件目はAdvanced Voice Recognition Systems社、2件目はSpeakWare社からの訴訟でした。
WiLan と同様に、これら 2 つの企業は、自社の技術を他の企業にライセンス供与したり、合意に至らなかった場合に訴訟を起こしたりすることで、収益のすべてではないにせよ大部分を得ているビジネスのようです。
出典:ロイター、PRnewswire