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写真:トーマス・ドームケ
クパティーノのApple陣営は今、最も有名な創業者スティーブ・ジョブズを失っているが、彼は自分がいなくても会社が順調に運営できるよう尽力している。スティーブ自身も長年、Appleの最も秘密主義的なプロジェクトの一つを計画していた。しかし、それは新型iPhoneでも新型iPadでもなく、Apple University、つまりAppleの幹部たちがスティーブのような人材になるよう育成する幹部研修プログラムだった。
ロサンゼルス・タイムズ紙によると、スティーブはApple Universityを同社の将来にとって極めて重要だと考え、Apple幹部を育成し、事業が円滑に進むよう支援する専門家チームを結成した。その専門家の一人は、2008年にスティーブ自身がこのプログラムの運営のために採用した、イェール大学ビジネススクールの学部長ジョエル・ポドルニー氏だと言われている。
アップル社との関係維持のため匿名を希望した元幹部は、ロサンゼルス・タイムズ紙に次のように語った。
スティーブは自身のレガシーに目を向けていました。Appleの独自性を活かし、そのDNAを未来のApple社員に伝えるフォーラムを創設するという構想でした。Appleの成功の根源をこれほど深く探求する大学を持つ企業は他にありません。
スティーブは約5年前に学者のグループを集めて大学での活動を開始したと伝えられているが、2008年にスティーブが2度目の病気休暇を取ったことでプロジェクトはより緊急性を帯びるようになった。
スティーブは、Appleの名高い革新性と成功を維持するために不可欠だと考える原則を特定しました。それは、説明責任、細部へのこだわり、完璧主義、シンプルさ、そして秘密主義です。これらはすべて「大学レベルの」コースとして作成され、Appleの経営陣に、これらの原則がいかに同社の戦略と実践の鍵となるかを教えるものです。
イェール大学での職を辞した後、ポドルニーはスティーブ・クックとティム・クックの間のオフィスに移りました。彼はすでにスティーブとアップルの両方に愛着を持っており、最初のコンピュータプログラムをApple IIで書いたとさえ語っています。イェール大学の学生への送別手紙の中で、ポドルニーはこう書いています。
「素晴らしい企業は数多くありますが、私にとってAppleほど大きな個人的な意味を持つ企業は思い当たりません。」
スティーブがCEOの職を辞任する前の数年間、彼が不在のときにもっと自分のように考えるようAppleの幹部たちに教えるための学校を組織していたというのは興味深い考えだ。
[ MacRumors経由]