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写真:Jim Merithew/Cult of Mac
ティム・クックCEOはApple Payに非常に強気で、最近の海の向こうの米国訪問の際には、次世代の子供たちは「お金が何なのか分からないだろう」と予測した。
現金の終焉は予想よりも早く訪れるだろうとクック氏は述べ、ダブリン大学トリニティ・カレッジの学生らに対し、子供たちは過去の大統領たちが何者だったのか全く分からないだろうと語った。
「子どもたちはお金が何か分からないだろう」とクック氏は大学での講演で述べた。同講演ではまた、バックドアのない暗号化デバイスを禁止する英国議会が物議を醸す法案を提案しているにもかかわらず、ユーザーのデータのプライバシーを守ろうとするアップルの闘いについても触れた。
「バックドアのないエンドツーエンドの暗号化を継続していく予定です」とティム氏は述べた。「各国政府と建設的に協力し、国家安全保障の観点からもこれが最善の利益となることを納得してもらえるよう努めていきます。」
現金の終焉に関するクック氏の予測は、非接触型決済に関する彼のこれまでの発言の中でも最も大胆なものの一つだ。今年初め、クック氏は2015年を「Apple Payの年」と宣言した。この新しい決済サービスは今年着実に成長を遂げているが、現金に代わる存在となるには、まだ長い道のりが待ち受けている。
Payments UKによると、現金の利用は減少傾向にあるものの、消費者による決済の50%以上は依然として現金で行われている。しかし、Appleが銀行と交渉中で、Apple Payを使って友人同士が現金を送金できるようにするという新たな噂によると、Appleには切り札があるかもしれない。